無料VRゲーム「重機でGo」がよりリアルに! スマホやPCで重機を手軽に練習でき、一般人のオペ養成にも
2023年11月27日

管理人のイエイリです。

建設機械の代表的な機種であるバックホーは、アームやブーム、ショベルのほか旋回機構やクローラーによる走行などを駆使して仕事を行う、とても面白いマシンです。

工事現場ではどこでも見かけるので、子どもたちや一般人も「一度乗ってみたいな」と思っている人も多いでしょう。

そんな願いを手軽にかなえて、重機オペレーターの気分になれるのが、トライアロー(本社:東京都港区)が開発し、無料公開している重機シミュレーターアプリ「重機でGo」です。

アプリはiOS版Android版のほか、Oculus Quest、Oculus(Meta) Quest2版が公開されており、スマートフォンやタブレット、VRゴーグルを使って、現場の土砂を掘削してトラックに積み込むなど、リアルな重機操作を体験できます。

重機シミュレーターアプリ「重機でGo」。タブレットやスマホ(左)のほか、VRゴーグル(右)を使ってリアルな重機運転が楽しめる(以下の資料、写真:トライアロー)

重機シミュレーターアプリ「重機でGo」。タブレットやスマホ(左)のほか、VRゴーグル(右)を使ってリアルな重機運転が楽しめる(以下の資料、写真:トライアロー)

このアプリは人気を集め、2019年のリリースから2023年11月までの間に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

24万ダウンロード

を達成したのです。(トライアローのプレスリリースはこちら

同アプリはこのほど、リニューアルが行われてよりリアルになりました。例えば、バックホーで土をすくう作業では、すくった回数から定量的な「立米(m3)」に変更されました。

運転室からみた現場。すくった土砂の量が「立米」でカウントされる

運転室からみた現場。すくった土砂の量が「立米」でカウントされる

また、レバーを倒せば一定速度でアームが動いていたのが、レバーの倒し具合によってアームが動く速度をコントロールできるようになりました。

さらに視点切り替え機能が追加され、運転席からの視点のほか、重機を外から俯瞰(ふかん)して見ることもできるようになりました。

視点切り替え機能で、重機を外から俯瞰して見られるようになった

視点切り替え機能で、重機を外から俯瞰して見られるようになった

また、ゲームとしてのステージ数も従来の2つから4つに増えました。

まずは、指定された範囲の土砂を掘削し、トラックに積み込む(ステージ1)、道路工事現場で小型の重機で細長い溝を掘削し、トラックに積み込む(ステージ2)といった基本的なステージをクリアします。

ステージ2。道路工事現場で細長い溝を掘削し、トラックに積む

ステージ2。道路工事現場で細長い溝を掘削し、トラックに積む

ステージ2を運転席から見た風景。トラックは真後ろに止まっている

ステージ2を運転席から見た風景。トラックは真後ろに止まっている

続いて、グラップルを取り付けた重機で丸太を一カ所に集める(ステージ3)、障害物を除去しながら現場を走行し、掘削や積み込みをクリアしながらゴールする(ステージ4)と、重機運転のスキル上達を実感できるようになってます。

ステージ3。グラップルで丸太を集める作業

ステージ3。グラップルで丸太を集める作業

このアプリがあれば、子どもや一般人も手軽にバックホー運転の面白さを味わえます。そして、実物の重機運転に興味を持ち、建設業界に就職したいという人も増えるでしょう。

さらに、駆け出しの重機オペレーターや外国人技能実習生が、実技試験の前に練習できるように、

ジョイステックに対応

したオーダーメード版も用意されているのです。

実際の運転装置をジョイスティックで再現したオーダーメード版

実際の運転装置をジョイスティックで再現したオーダーメード版

ちょっと画面の動きや建機操作の反応に遅れを導入したりすると、最近、実用化が進んでいる、重機の遠隔操作システムの訓練にも使えそうですね。

(Visited 1 times, 5 visits today)

Translate »