管理人のイエイリです。
タスキ(本社:東京都港区)は、生成AI(人工知能)によってその土地の建築条件に合った建築プランや事業収支を瞬時に作成するプラットフォーム「TASUKI TOUCH&PLAN」を提供しています。
不動産デベロッパーが用地の仕入れや物件取得時に行う、建築ボリュームプランの作成を効率的に行うクラウドシステムです。
このシステムにこのほど、新機能が追加されました。従来の用途地域や斜線制限に加えて、
ナ、ナ、ナ、ナント、
天空率も考慮
した建築ボリュームプランを自動生成できるようになったのです。(タスキのプレスリリースはこちら)
システムに、検討中の土地の住所や範囲を登録すると、独自の土地データベースから敷地情報や建築規制情報を自動的に取得します。
この情報から、隣地境界条件や建物高さの設定を行い、「ボリュームチェック」ボタンをクリックすると「TOUCH&PLAN」が複数パターンの建築プランを瞬時に作成します。
そして、1フロアあたりの面積を抑えて階数を積み上げる「高層プラン」と、1フロアあたりの面積を最大限に広げた「低層プラン」の2つのパターンの結果を表示します。
天空率の活用は、従来の斜線制限による検討に比べて使える容積率が増えるなどのメリットがありますが、その分、検討に手間ひまがかかります。
外部の建築士に依頼すると1件当たり、
数万円と10日前後
のコストとリードタイムが必要でした。
このシステムを利用することでボリューム検討業を自動化し、即座に結果が得られるので、大幅な効率化とコストカットが実現できます。
これまで、とっつきにくかった面もある天空率ですが、こうしたお手軽なクラウドシステムが登場したことで、天空率を活用した建築設計にも弾みがつきそうですね。
この天空率活用機能は、タスキの子会社であるZISEDAI(本社:東京都港区)が開発したものです。タスキグループ内で実務での有効性を確認した後、不動産デベロッパーや仲介業に提供化を開始する予定とのことです。
「TOUCH&PLAN」のシステムの機能や動作イメージは、同社が公開している下記のYouTube動画をご参照ください。