管理人のイエイリです。
福岡市の観光名所といえば、屋台は欠かせません。ラーメンやおでん、串カツなど、名店がひしめき、お目当ての店を狙って訪れる人も多いでしょう。
ただ、屋台だけに天気の悪い日などは、営業しているかどうか心配になりますね。
そんなユーザーのお困りごとに応えて、福岡市は2023年度に「屋台DX(デジタルトランスフォーメーション)」プロジェクトに乗り出し、屋台情報の積極的発信に努めています。
その一つが、各屋台が営業しているかどうかを、LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」に、リアルタイムで表示するサービスです。
いったい、どんな方法で屋台の営業状況を調べているのかというと、
ナ、ナ、ナ、ナント、
IoT電球「Hello Light」
を使っていたのです。(福岡市のプレスリリースはこちら、東京センチュリーのプレスリリースはこちら)
「Hello Light」は、LED電球に携帯ネットワーク通信を行う「SIM」を搭載したものです。電球が点灯すれば、Wi-Fiなどのネットワーク環境がなくても、点灯情報を発信できます。そのため、店主にも一切手間がかかりません。
工事やコンセントが不要なうえ、離れた場所でも電子メールなどによって点灯状況がリアルタイムにわかるため、これまでは高齢者向けの見守りサービスとして、約4万個が使われてきました。
ハローテクノロジーズ(本社:東京都千代田区)が開発・運営し、東京センチュリー(本社:東京都千代田区)がサブスクリプションサービスとして展開しています。お値段は3個で月額2475円(2024年8月現在)と、大変、リーズナブルです。
今回、このHello Lightは、福岡市内の全屋台に導入されたとのことです。
もう一つの屋台DXは、生成AI「ChatGPT」の導入です。LINEの公式アカウントから、福岡市内の約100軒の屋台を、現在地グルメなどの条件で、好みの屋台を簡単に検索できるようになりました。
さらにLINEには「屋台常連の“AIおいちゃん”」が登場し、
対話形式でおすすめの屋台
を相談できるのです。
屋台に行ってみたくても、一見客にとってはなんとなく「ディープ」で、近寄りがたいと感じている人も、LINEの公式アカウントでいろいろな情報が手軽にゲットできると、屋台が身近に感じてきますね。
屋台DXによって店の敷居を低くすることで、新たなお客さんをゲットする効果も大きそうです。