IoT電球、ChatGPTで福岡の屋台がDX化! LINEで営業状況がリアルタイムにわかる
2024年8月6日

管理人のイエイリです。

福岡市の観光名所といえば、屋台は欠かせません。ラーメンやおでん、串カツなど、名店がひしめき、お目当ての店を狙って訪れる人も多いでしょう。

ただ、屋台だけに天気の悪い日などは、営業しているかどうか心配になりますね。

そんなユーザーのお困りごとに応えて、福岡市は2023年度に「屋台DX(デジタルトランスフォーメーション)」プロジェクトに乗り出し、屋台情報の積極的発信に努めています。

その一つが、各屋台が営業しているかどうかを、LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」に、リアルタイムで表示するサービスです。

福岡市内の屋台(特記以外の写真、資料:福岡市経済観光文化局 屋台の魅力向上担当)

福岡市内の屋台(特記以外の写真、資料:福岡市経済観光文化局 屋台の魅力向上担当)

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」では、現在、営業中の屋台に「本日営業」のマークが表示される

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」では、現在、営業中の屋台に「本日営業」のマークが表示される

いったい、どんな方法で屋台の営業状況を調べているのかというと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

IoT電球「Hello Light」

を使っていたのです。(福岡市のプレスリリースはこちら東京センチュリーのプレスリリースはこちら

屋台に設置されたIoT電球。点灯するだけで営業中の情報が基地局に発信される

屋台に設置されたIoT電球。点灯するだけで営業中の情報が基地局に発信される

Hello Light」は、LED電球に携帯ネットワーク通信を行う「SIM」を搭載したものです。電球が点灯すれば、Wi-Fiなどのネットワーク環境がなくても、点灯情報を発信できます。そのため、店主にも一切手間がかかりません。

工事やコンセントが不要なうえ、離れた場所でも電子メールなどによって点灯状況がリアルタイムにわかるため、これまでは高齢者向けの見守りサービスとして、約4万個が使われてきました。

ハローテクノロジーズ(本社:東京都千代田区)が開発・運営し、東京センチュリー(本社:東京都千代田区)がサブスクリプションサービスとして展開しています。お値段は3個で月額2475円(2024年8月現在)と、大変、リーズナブルです。

今回、このHello Lightは、福岡市内の全屋台に導入されたとのことです。

IoT電球「Hello Light」を使ってラインに営業状況を知らせる仕組み(資料:東京センチュリー)

IoT電球「Hello Light」を使ってラインに営業状況を知らせる仕組み(資料:東京センチュリー)

もう一つの屋台DXは、生成AI「ChatGPT」の導入です。LINEの公式アカウントから、福岡市内の約100軒の屋台を、現在地グルメなどの条件で、好みの屋台を簡単に検索できるようになりました。

さらにLINEには「屋台常連の“AIおいちゃん”」が登場し、

対話形式でおすすめの屋台

を相談できるのです。

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」のトップページ(左)。屋台常連のAIおいちゃんに相談したところ(右)

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」のトップページ(左)。屋台常連のAIおいちゃんに相談したところ(右)

おすすめされた屋台「ウルトラC」の店舗(左)と野菜中心のメニュー(右)

博多・裏中洲の屋台街
博多・裏中洲の屋台街

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」へのアクセスQRコード

LINEの公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」へのアクセスQRコード

屋台に行ってみたくても、一見客にとってはなんとなく「ディープ」で、近寄りがたいと感じている人も、LINEの公式アカウントでいろいろな情報が手軽にゲットできると、屋台が身近に感じてきますね。

屋台DXによって店の敷居を低くすることで、新たなお客さんをゲットする効果も大きそうです。

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