管理人のイエイリです。
鉄筋結束を瞬時に行える鉄筋結束機は、住宅基礎や鉄筋コンクリート構造物の施工現場の生産性を高めてくれる頼もしいマシンです。
例えばマックス(本社:東京都中央区)の「コネクティッド ツインタイア RB-442T」は、D25までの鉄筋結束に使えて、1結束当たりの時間はわずか0.5秒、1回の充電で約5000回の結束作業が行えます。
また結束後の「ミミ」と呼ばれる部分の高さが12mmと低く、「ヒゲ」もないなど、施工品質も優れています。
その分、実売価格は約20万円と高価になっており、盗難の心配もあります。
このお困りごとを解決しようと、マックスとKDDIは、最新型の鉄筋結束機「コネクティッド ツインタイア RB-442T-C-B2C/1450A」を共同開発し、2024年10月中旬に関東1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)でエリア限定発売することになりました。
4G LTE通信とGNSS(全地球測位システム)機能が搭載されており、万一、盗難に遭ったときは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
地図上で追跡
し、工具の動作を遠隔でロックすることさえできるのです。(マックスのプレスリリースはこちら)
この製品とWebアプリを組み合わせることで、鉄筋結束機の位置情報をリアルタイムで可視化できます。紛失・盗難時には地図アプリ上で追跡し、不正に使われないように動作をロックすることもできるのです。
GNSSで「探す」や、「遠隔ロック」といった機能は、まるでスマートフォンのようですね。
しかし、4G LTE通信やGNSS機能は、盗難のためだけに使うのではありません。
普段は、どの現場に何台の鉄筋結束機があるか、それぞれの稼働状況や累積結束数はどうかといったデータを一覧で集計し、工具の現場配置を効率化するのに使います。
このほか、工具ごとにエラーの発生状況を遠隔監視し、不具合が起きたときは電子マニュアルで対処方法を確認できます。
そして累計結束数などの稼働実績データをもとに、
適切な時期にメンテナンス
を推奨するお知らせを出してくれるのです。
今回、この鉄筋結束機に搭載された4G LTEやGNSSの機能は、KDDIのビジネスプラットフォーム「WAKONX」の「グローバルIoTアクセス」というサービスを利用したものです。
はじめ、鉄筋結束機に携帯電話のような機能が搭載されたと聞いてビックリしましたが、それだけIoTが手軽に利用できるようになったということですね。
今後はちょっと高価な工具や機器などに、「探す」「遠隔監視する」などの機能がどんどん搭載されていきそうです。