管理人のイエイリです。
倉庫などに建材や資材を搬出入するとき、フォークリフトがよく使われますが、最近はフォークリフトの技能講習を受ける人も年々、減少しています。
こうした状況に対応するため、倉庫の無人化を行いたくても、無人搬送機の導入に当たっては倉庫のレイアウト変更や専用の棚への入れ替え、床への線引きなどハードルが高いため、あきらめるケースも多くあります。
そんなお困りごとを解消しようと、車両用のクラッチなどを製造するエクセディ(本社:大阪府寝屋川市)は、スマートロボット「Neibo」シリーズ2機種を開発し、2024年9月に販売を開始しました。
うち「パワフルロボット」と呼ばれる方は、大きな目玉が特徴的なカワイイ外観ですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
最大重量600kgをけん引
するパワーを持っているのです。(エクセディのプレスリリースはこちら)
本体サイズは幅614mm×奥行き686mm×高さ547mmとコンパクトで、本体重量は115kgです。内蔵のリチウムイオン電池で、約8時間の運転ができます。最大30mm高の段差を乗り越えられるほか、最大5°の坂を上ります。
LiDARセンサーと3Dカメラによって自分の位置を認識しながら走行するので、従来の棚のまま、床に線を引く必要もありません。
走行モードは3種類あり、地図上の目的地に自動的に移動する「自律走行」、人の後ろについて走行する「追従走行」、そしてルートを指定して目的地まで走行する「ルート走行」があります。
走行中に人を見つけると、大きな目玉を人の方向に向けて、認知していることを相手に知らせます。
街角で「歩きスマホ」の人が近づいてくると視線が合わないので不安になりますが、ロボットがアイコンタクトしてくれると安心感があり、自然に衝突が防げそうですね。
ルートの設定などの基本動作は、
ノーコードアプリ
によってカスタマイズできるので、専門的なプログラミングなどの知識はいりません。
このほかAPIを通じて、生成AIの「ChatGPT」や社内システムとも連携できるので、AIを利用した在庫情報の確認など、ユーザー自身で自由に機能を拡張できます。
パワフルロボットのほか、事務所内での使用を想定した「マルチロボット」も同時に発売されました。こちらは最大積載重量が約30kgですが、パワフルロボットと同様なスマート機能を搭載しています。
これらのロボットは、1台からレンタルでも利用できるので、多額のコストをかけずにロボット導入が可能です。これまで人が台車で運んでいた倉庫などの省人化を行うのに、気軽に活用できそうですね。