管理人のイエイリです。
東京大学発のスタートアップ企業、ARAV(本社:東京都文京区)は、バックホーなどの重機を数百キロメートル離れたところから遠隔操作できるようにする後付けキットを開発し、販売しています。(2021年6月22日の当ブログ参照)
一方、クルマの自動運転やIoT(モノのインターネット)などを世界26カ国で展開しているマクニカ(本社:横浜市港北区)は、建機や物流機器などを遠隔監視するシステム「everfleet」を開発・販売してきました。
このほど両社は協業し、everfleetに遠隔操作機能を追加し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
様々な建機やロボット
などを、遠隔操作できる統合制御システムに進化させたのです。(マクニカのプレスリリースはこちら)
汎用性のある遠隔監視システム「everfleet」に、遠隔操作機能が加わったことで、幅広い車両や機器を、世界中どこからでも、同じシステム上で遠隔操作できるようになりました。
その結果、バックホーやブルドーザーなどの建機やフォークリフトなどの物流機器を、遠隔地からリアルタイムで操作したり、自律走行しているロボットに問題が発生したときに遠隔操作に切り替えて対応したりできます。
また複数の小型ロボットをまとめて遠隔監視したり、街なかを走る複数の車両の位置や走行状況を、離れた管制室で一括管理したりすることもできます。
1秒間に数千・数万件のセンサーデータや、複数台のカメラ映像といった大量データを、時刻を同期させて伝送したり、時系列データベースに確実に保存したりする機能もあるので、建設現場などの重機や現場のデータを、リアルタイムに
デジタルツイン化
したり、走行履歴を追跡したりすることもできます。
このシステムによって、個々の重機を遠隔操作するだけにとどまらず、建設現場に関係する車両や設備の動きをまるごとIoT化して統合制御できる道が開けました。
オペレーターや施工管理者が建機がある場所まで通勤したり、他の建機を乗り換えたりする「移動のムダ」も大幅に削減できそうです