管理人のイエイリです。
大きな会議室のような空きテナントに、クリニックが出店する場合、内装工事後のクリニック内部の見え方や広さの感覚は、図面やCG(コンピューターグラフィックス)を見ただけだと、一般の人にはなかなか想像がつきませんね。
そこでNRC一級建築士事務所(本社:東京都墨田区)は、クリニックの出店計画を3Dモデル化し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場にMRゴーグル
を持ち込み、設計内容を確認できるサービスを建築実務に導入したのです。(NRC一級建築士事務所のプレスリリースはこちら)
このサービスでは、内装の設計を3Dモデル化し、MR(複合現実)ゴーグルに入れて現場に持ち込みます。
そして3Dモデルの位置や向きを現場にピッタリと合わせて配置します。
後は、MRゴーグルを装着しながら施主や施工者が現場内をリアルに「ウォークスルー」ことで、間仕切りや家具の配置、各スペースの大きさ感、納まりなどを、着工前に細かく打ち合わせや確認を行います。
現実の空間に仮想の3Dモデルを実寸大で重ねて見られるMRは、先進的な企業や実験的なプロジェクトでは使われているものの、一般的な企業の設計実務では、まだほとんど使われていないのが実情です。
その点、NRC一級建築士事務所は、
MRを設計ワークフロー
に落とし込みました。
同事務所の代表取締役、鶴田一氏は一級建築士のほか、「メタバース建築家」「3Dクリエイター」など様々な肩書をもち、2024年には東京工業大学(現・東京科学大学)から工学博士号も授与され、建築DX界の最先端を走っています。
いよいよ、MRが施主と設計者、施工者の間をつなぐコミュニケーションツールとして、普段使いできる時代になってきましたね。
(Visited 1 times, 10 visits today)