管理人のイエイリです。
現場の現況図面はこれまで、専門の技術者が二人一組で現地調査を行い、そのデータから手間ひまかけて作成していました。
しかし、昨今の人手不足時代には、現地調査を行う技術者の確保が難しくなりつつあります。
そこで地盤ネット(本社:東京都新宿区)は、全く新しい方法による測量図面作成サービスを開発し、2025年6月から提供予定です。
この新しい方法では、現地での作業は1人だけでよく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
“推奨カメラ”で撮影
するだけなのです。(地盤ネットホールディングスのプレスリリースはこちら)
このサービスは、地盤ネットのデジタルツイン技術と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)事業で培った高度なCAD技術を融合させて、点群データから測量図面としての精度を備えた図面を作成するものです。
現場での作業を「撮影だけ」に特化することで、従来の測量プロセスが大きく効率化します。
気になるのは“推奨カメラ”の機種です。プレスリリースに掲載された写真を見ると、複数のレンズが付いたカメラの写真が掲載されています。
この写真を手掛かりに画像検索してみたところ、中国製の
「4DKanKan Meta」
というカメラであることがわかりました。
「4DKanKan Meta」は地上型レーザースキャナーとウェアラブルSLAMスキャナーを組み合わせたカメラで、ジオサイン(本社:東京都千代田区)が日本総代理店となっており、その販売代理店であるTAJIMAデザインのウェブサイトでは、税込み400万4000円で販売されています。
上の動画を見ると、一般の360度カメラよりもかなり大きなサイズであることがわかります。これで測量図面が作れるなら、画期的なサービスといえそうです。