長谷工と燈が生成AIとBIMを融合! BIMモデルの数量などをチャットで質問、瞬時に回答!
2025年3月3日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルは、建物の設計・施工情報の宝庫です。

しかし、BIMモデルを使って施工に必要な部材を発注するときに、どんなものが何個必要かを拾い出すためには、大変な手間ひまがかかっていました。

こうした手作業を効率化するため、長谷工コーポレーション(本社:東京都文京区)と共同で、生成AI(人工知能)とBIMを融合し、必要なBIMモデルの情報を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

チャットで瞬時に取得

できるシステムを開発したのです。(長谷工コーポレーションのプレスリリースはこちら

3階の直径125mmのスリーブ個数をチャットで聞いた例(以下の資料:長谷工コーポレーション)

3階の直径125mmのスリーブ個数をチャットで聞いた例(以下の資料:長谷工コーポレーション)

このシステムはパソコン画面の左側に「長谷工版BIM」の3Dモデルを表示し、右側のチャット画面で質問すると、瞬時に回答を得ることができます。

上の画像の例では、「3階で直径125mmのスリーブの数は?」と聞くと、生成AIが「3階で直径125mmのスリーブの数は合計で42個です」と瞬時に回答しています。

長谷工コーポレーションの調べでは、建設現場での活用を目的にBIMデータと生成AIを組み合わせたシステムは国内初です。

これまでだと、BIMモデルの属性情報をソフトを使ってデータを書き出し、それを表計算ソフトに読み込んでソートし、数量を合計する、さらに図面などと照合するといった手作業が必要だったので、数十分から数時間はかかっていたでしょう。

その作業がほんの数秒に短縮されるので、

生産性は100倍以上

向上すると言っても過言ではありません。

従来はBIMモデルから必要な情報を取得するのに時間がかかっていた(左)が、生成AIの導入により必要な情報をチャットで瞬時に得られるようになった(右)

従来はBIMモデルから必要な情報を取得するのに時間がかかっていた(左)が、生成AIの導入により必要な情報をチャットで瞬時に得られるようになった(右)

両社は2024年からこのシステムのプロトタイプを試験運用した結果、想定通りに活用できることを確認しました。

BIMと生成AIの融合で設計や施工管理の業務を「オートメーション化」できるという、お手本のようなシステムですね。

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