管理人のイエイリです。

工事の施工過程を証明する工事写真は、小規模な工事では数百枚、大規模な工事では数万枚にも及ぶことがあり、施工管理者にとって、工事写真の整理は大きな負担となっています。

BIM（ビルディング・インフォメーション・モデリング）や電子小黒板と連動して、自動化を図るシステムもありますが、写真を人間の目で見て、工種や場所など様々な項目で仕分けて、工事写真台帳を作成している人も多いでしょう。

そんな人に朗報です。ルクレ（本社：東京都港区）は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AI技術で工事写真を仕分け

する「仕分けAI」を開発し、同社のクラウド型施工管理サービス「蔵衛門」に搭載することを発表したのです。（ルクレのプレスリリースはこちら）

AIによって工事写真を自動仕分けするイメージ（以下の資料：ルクレ）

「仕分けAI」は、写真の仕分けから台帳作成までを自動化するシステムです。電子小黒板の有無は問いません。

経験に頼ることなく、工事写真を工種や場所などによって自動的に仕分けるので、作業は一瞬で完了します。ユーザーの仕分け傾向を学習してパーソナライズされた仕分けにも対応します。

台帳は「蔵衛門」の「台帳ビュー」機能によって、工事関係者にクラウドで共有されるので、紙に印刷することなく、台帳の納品イメージをどこからでもリアルタイムに確認できます。

また、紙の台帳イメージをそのままブラウザー上で表示する「蔵衛門」は、誰もが直感的に利用できます。

紙の写真台帳イメージを、そのままWebブラウザー上に表示する「蔵衛門」の画面

「仕分けAI」の開発に当たって、ルクレは1999年に発売した写真台帳作成ソフト「蔵衛門御用達」以来、26年間にわたって蓄積した12億枚もの工事写真を解析し、

約1500の仕分けパターン

を認識できるようにしました。

人手不足に悩む建設業では、省人化や省力化が大きな課題になっています。

電子小黒板などを使っていない工事現場でも、自動的に工事写真を仕分けてくれるAIの登場は、アナログな工事現場でもDXによる業務の効率化を実現できるので、多くの人々が喜びそうですね。

AIによって工事写真の仕分けから解放され、感涙にむせぶ施工管理者のイメージ