管理人のイエイリです。
全国的に土木インフラの経年劣化が進行する中、橋梁などの道路構造物は5年に1度の定期点検が義務化されています。
点検だけでも大変ですが、さらに点検結果から、ひび割れなど損傷の位置やサイズを探し出し、その位置を記録するのに多大な手間ひまがかかっています。
そこで日本電気(NEC)は、この作業を大幅に省力化できる技術を開発し、2023年6月から愛知県豊田市と共同で実証実験を開始することになりました。
これまでの帳票や図面に代わって、橋梁などを
ナ、ナ、ナ、ナント、
原寸大のデジタルツイン化
し、ひび割れなどの位置やサイズを記録、管理するという方法なのです。(NECのプレスリリースはこちら)
具体的には、レーザー光で構造物の大きさや形を測る「LiDAR」で計測した3D点群データと、様々な位置や角度から撮影した点検時の写真を照合し、損傷の位置やサイズを自動的に検知し、点群データとともに自動的に記録します。
NECによる事前検証では、数センチの誤差で損傷の位置やサイズを検知できることが確認できました。
さらに、過去の画像から現在の損傷の進行度合いを時系列的に数値化して、
将来の経時変化を予測
することもできるのです。
こうした“データドリブン”な予測は、補修時期の判断にも役立ち、点検業務を効率化することにも役立ちます。
NECはこの技術を強化し、2025年度を目標に橋梁管理者や点検従事者向けに製品化をすることを目指しています。
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