管理人のイエイリです。
「グーグルアースで艦船の位置が分かる」としたある国会議員の発言がネットで話題となり、昨日(2/12)の昼ごろ、北朝鮮が核実験を行った時にも巨大掲示板などで「グーグルアースを見たけど平気だ」といった書き込みが続出しました。
しかし、その時、北朝鮮の核実験が行われた場所や、振動のマグニチュード、震源深さなどを
ナ、ナ、ナ、ナント、
グーグルアースで見て
いち早くその詳細を知ることができたのです。
2月12日の昼休み、グーグルアースで見た北朝鮮の核実験の位置(資料:Google Earthより) |
“爆心”と思われる場所(赤い丸印)付近を拡大したもの(資料:Google Earthより) |
グーグルアース上に表示された情報を見ると、発生時刻は11時57分、震源深さは1.0km、マグニチュードは4.9と、各社のニュース速報が流していたデータと全く同じです。
グーグルアースで見たと言っても、もちろん、グーグルアース自体には核実験を見る機能はありません。これは米国地質調査所(USGS)が提供している「リアルタイム地震情報」をグーグルアース上に表示させたものなのです。
USGSのウェブサイトでは、グーグルアース用の様々な「KMZファイル」が提供されています。このうち「Real-Time Earthquakes, Past 30 Days」をインストールすれば、今回の核実験などをグーグルアース上でリアルタイムに見られるようになります。
様々なグーグルアース用のKMZファイルが提供されているUSGSのサイト(資料:USGS) |
その後、9時間ほどたった午後9時過ぎ、もう一度、グーグルアースを見てみたところ、またまた新しい発見が。
昼間はマグニチュード4.9だったのが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
M5.1に上方修正
されていたのです。また、爆心の位置も少し左側に修正されていました。
2月12日の午後9時過ぎに見た時は、マグニチュードが5.1に修正されていた(資料:Google Earthより) |
爆心地の位置もやや左側に修正されていた。赤い矢印と円は筆者が書き加えたもの(資料:Google Earthより) |
グーグルアースには、リアルタイムに飛行機の位置を表示するKMZファイルもあるようですから、そのうち、艦船の位置などもグーグルアース上でリアルタイムに見られるようになるかもしれませんね。