管理人のイエイリです。
建物などの壁面に動画を映写する「プロジェクションマッピング」は、東京駅の駅舎や、さっぽろ雪まつりの会場などで実施されたこともあり、話題を集めています。
ただ、実施するとなると様々な困難があり、実現にこぎ着けられる例は少ないのが現状だそうです。
そこで、プロジェクションマッピング制作の専門会社、アシュラスコープインスタレーション(東京都新宿区)は、機材のコストや設置・調整の作業時間を大幅に削減した新しいプロジェクションマッピング技術「Mediarium (メディアリウム)」を開発しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
特殊な機材を使わない
うえ、専門のオペレーターも必要ないので、これまでのプロジェクションマッピングに比べて非常にローコストにできるのです。
「メディアリウム」によるプロジェクションマッピングの例。上映前の壁面(左)と上映された映像(右)(写真:アシュラスコープインスタレーション) |
例えば、店舗のインテリアにこの技術を利用すると、昼間は止まっていた壁の絵が、夜になると動き出したり、謎めいた部分の“オチ”が明らかになったりといった面白い演出が可能になります。
一度、設置すると次回からは映写する壁面などの設計作業が不要となるため、低コストでコンテンツを追加できます。クリスマスやバレンタインなどに合わせたコンテンツを用意しておくと、店舗の模様替えも手っ取り早くできそうですね。
また、コンテンツの再生は
スケジューラーで管理
できるので、あらかじめ上映コンテンツをプログラムしておけば、自動的に昼と夜、平日と週末などによって演出を変えることができます。
YouTubeに公開されている動画を見ると、どんな店になるのかがイメージできます。
YouTubeに公開されているプロジェクションマッピングの動画(音が出ます) |
インテリアデザイナーや建築家の方、プロジェクションマッピングを活用した内装デザインというのを考えてみると、新しい建築の世界が開けるかもしれませんよ。
(訂正)
当初、この技術を「Motion Space 2.5」と記しておりましたが、正しくは「Mediarium (メディアリウム)」でした。訂正します。(2013年12月4日)