隗より始めよ!オートデスクがニューズウイーク誌の環境ランクで6位に
2012年10月31日

管理人のイエイリです。

米国のニューズウイーク誌では、毎年、米国の上場企業500社を対象に環境対応への取り組みを評価する「グリーンランキング」を行っています。

海外事業を含めた温室ガスや廃棄物の排出、天然資源の有効活用などの取り組みを評価するものです。

今年のランキングでは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

米国オートデスクが総合21位

 

にランクインしたのです。

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ニューズウイーク誌の「グリーンランキング」で総合21位に入った米国オートデスク社(資料:Newsweek)

同社は特に「環境に与える影響」と、米国の環境建築指標「LEED」やCO2排出量など環境に配慮した建築が高く評価されました。

なおIT企業のカテゴリーでは6位に、技術系企業のカテゴリーでは13位にランクインしています。

確かに、オートデスクのオフィスは環境に配慮した建物が多くなっています。例えば、米国・サンフランシスコのオフィスは約100年前の建物の内部をリフォームし、LEEDのプラチナ認証を受けています。

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サンフランシスコのオフィスは約100年前の建物に入居している(以下の写真:家入龍太)

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内部の展示ホール(左)と夜間のオフィス(右)

また、シンガポールにあるオートデスク・アジア社の本社部門の一部が入居する「ソラリスビル」は、建物の外壁にも植樹がされているほか、自然光を照明として最大限に生かしたり、内装にリサイクル材を使ったりして、こちらもLEEDのプラチナ認証を受けています。

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オートデスク・アジア社の本社部門の一部が入居するシンガポールの「ソラリスビル」。建物外壁にも植樹が施されている

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テラスの植樹(左)と自然光を最大限に採り入れたオフィス内の様子(右)

BIMは建設業の生産性を向上させるツールであるほか、設計の最適化により建物の環境性能を高めるためにも有効なツールです。

オートデスクが、「隗(かい)より始めよ」とばかり、

 

自社オフィスを実験台

 

として、BIMなどの設計ツールを使いながら建物の環境性能向上にチャレンジしている点は、評価できるのではないでしょうか。

建設業をターゲットとしたソフトやハードのベンダーは、自社のツールを使って建設業の生産プロセスや成果品がどのように改善されるのかを、自社ビルなどを題材に検証してみてはどうでしょうか。きっとユーザーのまなざしもきっと違ってきますよ。

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