管理人のイエイリです。
BIMやCIMなどにかかわる建設IT関係者の間では、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)のFacebookをやっておられる方がたくさんおられます。
私も取材の情報源として活用しており、最近では3Dの木造家屋が地震でリアルに倒壊する過程をシミュレーションできるソフト「wallstat」の記事や、SketchUpなどのフリーソフトで「津波シミュレーションができるという記事」などは、Facebookに投稿されたBIM関係者の情報から生まれました。
そのFacebookで最近、流行しているのは「自分新聞」というアプリです。今年、自分が投稿した写真付きの記事に対して読者が「いいね!」というボタンを押した数やコメント、自分が使った言葉などを分析してオートマチックに1枚の新聞を作ってくれるものです。
Facebookにある「自分新聞」の発行サイト。ハーバード流宴会術が提供している「(画像:Facebookより。以下同じ) |
個人情報流出などの問題も懸念されていますので、この手のアプリ使用に最近、慎重になっていましたが、提供する情報内容を見たところ私以外の個人情報は特に関係なさそうでしたので思いきって「自分新聞」を発行してみることにしました。
「発行する」のボタンをクリックして数十秒ほどで完成したイエイリの「自分新聞」。この後、Facebook上で公開するかどうかは自分で決められます |
出来上がった新聞を見た私は驚きました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
トップニュースが「BIM本」
について私が投稿した写真についての記事だったからです。
イエイリの「自分新聞」。トップニュースは「図解入門 よくわかる最新BIMの基本と仕組み」だった |
BIM本とは、私が今年出版した「図解入門 よくわかる最新BIMの基本と仕組み」のことで、刷り上がった見本が送られてきたときにその表紙写真を撮って、簡単なコメントともにFacebookに投稿していたのでした。
「自分新聞」の“編集長”は、この投稿についた「いいね!」の数を今年最多と認定してトップニュースに選ぶとともに、最初に「いいね!」をつけてくれた私の同級生の名前を引用した記事本文を面白おかしく自動執筆してくれました。
私自身が自分で2012年の総括記事を書いたとしたら、きっと「BIM本の出版」をトップニュースに選んだことでしょう。脅威の編集力を感じました。
発行した「自分新聞」がタイムラインに表示された様子 |
このほか、今年1年で「最も多くのコメントが付いた記事」や「最も多く使ったキーワードのベストスリー」とその数、各月の記事投稿数と「いいね!」の数グラフ、各月の投稿のうち最もコメントや「いいね!」でにぎわった「月間MVPポスト」など、オートマチックに作られた記事とは思えないほどの出来栄えです。
「記事を書くのは人間しかできない仕事だ」と、高をくくっていた私ですが、自分新聞を見て、SNSなどのネタ元がデジタルで用意で決め場、ある程度の記事原稿を自動作成できる時代になるのではと、“脅威”を感じた次第です。
Facebookをやっていて、ありがたいのは近況をアップするとすかさず「いいね!」をいただく皆さんの存在です。日ごろ、だれが一番「いいね!」を付けてくれるのかは分かりませんが、これについても
「いいね!愛読者紹介」
で1位から3位の方の名前といいね!合計数が読者のアイコン付きで紹介されます。
「自分新聞」を発行してみた方も多いと思いますが、トップニュースは自分が選んだものと比べていかがでしたか?
今年の当ブログは今回の記事で最後となります。2013年は1月7日から再開の予定です。今年も「建設ITワールド」をご愛読いただき、ありがとうございました。それではよいお年を!