待ち時間なく充電!関空でEVタクシー用充電器の自動予約システムを実験
2013年2月7日

管理人のイエイリです。

最近、電気自動車を利用したEVタクシーを時々見かけるようになりました。EVタクシーの運転手さんにとっての心配事は、ちょっと遠くまでお客さんを送ったとき、帰りの電気がもつかどうかですね。

自車の位置とバッテリーの残容量、そして利用できる充電器の場所を気にしながら走るのは、精神的にも疲れそうです。

そこで、このほど、関西国際空港にEVタクシー用に、自動予約機能が付いた特別な急速充電器が用意されることになりました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

待たずに充電できる

 

のです。

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関西国際空港に設置された急速充電器(写真・資料:兼松、モーション、大阪府、日本ユニシス)

これは、大阪府内のEVタクシーを対象に、「EVタクシー運行最適化システム」を使って今年1月28日から2月28日まで行われている実験用の充電器です。使えるのは、この実験に参加している大阪府内のEVタクシー34台で、一般車両からの自動予約はできません。

関空から5km圏内でお客さんを降ろした時、バッテリーの残容量が残り30km未満だった場合は、運転席に「充電器を予約します」というメッセージが自動的に表れます。

EVタクシーの運転手さんは、そのまま関空にある急速充電器のところに行くと、ちょうどいい時刻に充電器が予約されていて、すぐに充電ができるというものです。

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「EVタクシー運行最適化システム」の概念図(写真・資料:兼松、モーション、大阪府、日本ユニシス)

例えば、新大阪駅から関西国際空港までは50kmほどの距離があります。新大阪周辺で営業するEVタクシーの場合、いつも使っている大阪市内の充電器まで戻って来られるのか、ちょっと心配になりそうですね。

この自動予約付き充電器があると、かなり安心できそうです。また、稼働率が命のEVタクシーにとって、待ち時間なく充電できるのはありがたいですね。

この実験は兼松(本社:東京都港区)とモーション(同:東京都台東区)は大阪府、日本ユニシスが行っているもので、「環境省 平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業/EVタクシーの実用化促進と運用方法確立のための実証研究」の一環です。

EVタクシーは、まだ数が少なくて街中で巡り会うチャンスは少ないですね。私も一度しか乗ったことがありません。そこで、EVタクシーに乗ってみたい方は、スマートフォンで予約することができます。

iPhoneやAndroid端末用の

 

次世代タクシー呼び出し用

 

の「EVOT CALL」というアプリを使えば、近くを走っているEVタクシーの位置が表示され、時間を指定して予約することができるのです。

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EVタクシーを予約できるスマホ用アプリ「EVOT CALL」のダウンロードサイト(資料:兼松。以下同じ)

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「EVOT CALL」の機能

EVタクシーの位置は地図上にアイコンで表示され、「空車」、「乗車中」、「呼び出し中」の状態によってブルー、グレー、ピンクと色が変わります。分かりやすいので、電気自動車に乗ってみたい皆さんは、このアプリでEVタクシーを呼んでみてはいかがでしょうか。

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