人の声は聞こえる!騒音を90%消すキングジムの「デジタル耳栓」
2014年2月5日

管理人のイエイリです。

飛行機のエンジン音や電車の走行音、エアコンの送風音などの「環境騒音」は耳にはあまり大きな音には感じません。しかし、なんとなく「もわっ」とした不快感があるので、仕事に集中できなかったり、リラックスできなかったりします。

そんな状況を改善するには耳栓を使う方法がありますが、今度は人から呼びかけや電話の着信音など必要な音が聞こえにくくなるため、使用をちゅうちょしがちです。

こうした問題を解決するため、キングジムは「デジタル耳栓」を開発。3月7日に発売することになりました。

環境騒音は約90%もカットするものの、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

人の呼びかけ声や着信音

 

など、必要な音はちゃんと聞こえるというスグレモノなのです。

環境騒音を90%カットする一方、必要な音は聞こえる「デジタル耳栓」(写真:キングジム)

環境騒音を90%カットする一方、必要な音は聞こえる「デジタル耳栓」(写真:キングジム)

(1)イヤホン部、(2)コードストッパー、(3)LED、(4)電源スイッチ、(5)ストラップ取り付け穴、(6)電池カバー(写真:キングジム)●

(1)イヤホン部、(2)コードストッパー、(3)LED、(4)電源スイッチ、(5)ストラップ取り付け穴、(6)電池カバー(写真:キングジム)

「デジタル耳栓」の本体には小型マイク、そして耳栓にはイヤホンが仕込まれています。

マイクで拾った周囲の騒音の波形と逆向きの波形を同時に発生させて耳栓に付いているイヤホンから聞くことにより、耳の中で騒音を打ち消します。

つまり、ヘッドホンなどでもおなじみの「ノイズキャンセリング技術」が使われているわけですね。

マイクで拾った環境騒音と逆向きの波形を「聞く」ことで騒音が打ち消される仕組み

マイクで拾った環境騒音と逆向きの波形を「聞く」ことで騒音が打ち消される仕組み

では、なぜ必要な音が聞こえるかというと、ノイズキャンセリングする音を

 

300Hz以下に限定

 

しているからです。

環境騒音は主として300Hz以下なので打ち消され、人の声や着信音などそれより高い音はこれまで通り聞こえるわけです。

使わない時はイヤホンコード(長さ85cm)を本体に巻き付けて収納できるので、カバンやポケットの中でも絡みません。本体の質量は約33gと軽量で、単4アルカリ乾電池1本で約100時間の使用が可能です。

携帯に便利なコード巻き取り方式を採用(写真:キングジム)

携帯に便利なコード巻き取り方式を採用(写真:キングジム)

このデジタル耳栓は、工事現場の最前線でパソコンやタブレット端末で作業するときに使うと集中でき、ヒューマンエラーを防ぐのに効果がありそうです。

個人的にはスマホや音楽プレーヤーなどに接続できる入力端子も付けてほしいですね。病院の待合室などで、環境騒音をカットして静かに音楽を聞きながら、呼ばれるのを待つ、ということもできそうです。

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