管理人のイエイリです。
工事や維持管理の現場では、現場にいる技術者の知識や経験だけでは解決できないような複雑な問題も発生します。
そんなとき、必要に応じて現場状況をネットで中継し、高度な知識を持った専門家や責任者の意見や判断をその場で得られると、作業の生産性はぐっと上がりそうですね。
こんな状況での現場と専門家の共同作業を可能にしてくれるのが、NTTアイティが開発した新サービス「ミーティングプラザ 見てコラボ」です。
インターネットを使ったテレビ会議システムですが、現場の技術者は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
市販のメガネ型カメラ
を装着し、それをスマートフォンやタブレット端末につなぐだけで現場からの実況中継を行いながら会議に参加できるのです。
現場の技術者が装着するメガネ型カメラにはWEBカメラやマイク、骨伝導スピーカーが内蔵され、スマホやタブレット端末に接続されます。そしてインターネットやイントラネット上の「ミーティングプラザサーバー」を介して、遠隔地のパソコンやタブレットと接続。テレビ会議が行えます。
スマホやタブレットは作業服の中に収まるので、両手がフリーになり、専門家からの指示を受けながら作業を効率的に行える。
現場の技術者や作業員は、自分の視線からの映像を送りつつ「この部品を交換してみましょうか」とか、遠くの専門家は「いま右手で触っているスイッチをオンにしてください」とか、まるで双方が現場にいながら会話できるので、表現も楽になりそうですね。
遠隔地にいる専門家は、最大で32カ所からの映像を同時に見ながら、多数の現場に指示を出すことができます。同時に500拠点を接続でき、画面表示は128拠点まで可能です。特定の拠点を拡大縮小できる豊富な画面レイアウトを備えています。
NTTアイティは以前からパソコンやタブレット端末などを使ってテレビ会議を行える「ミーティングプラザ」というサービスを運用しており、既に3000社以上が導入しています。
「ミーティングプラザ 見てコラボ」が登場する前、工事現場などから専門家の指示を仰ぐために使っているユーザーから、ハンズフリーで使いたいという意見が寄せられたため、NTTアイティではメガネ型カメラを使う方法を提案しました。
現場の作業員はハンズフリーになったことで、作業がやりやすくなるなりましたが、現場から送る映像や音の画像品質や音声ボリュームの調整が十分にできないため、遠隔地の専門家が情報把握が難しいという問題も表面化しました。
それを解決するためにNTTアイティは、現場端末の映像音声ドライバーや映像フレームレート、画像サイズ、音声ボリュームなどを、
遠隔操作で自由に設定
できるソフトウエアを開発しました。
遠くの専門家は、「ちょっと画像が見えにくいな」、「ちょっと音が小さいな」などと感じたとき、現場の技術者にいちいち頼まなくても自分好みに調整できるのでこれまた生産性が上がりそうです。
「ミーティングプラザ 見てコラボ」はNTTアイティのサーバーを利用するクラウドサービスと、ユーザーがサーバーを購入して運用する自社運用型があります。食らうとサービスは月額使用料2500円から。従来からのユーザーは追加料金なしで利用できます。
こうしたサービスがあれば、現場に出掛けるほどの体力はないけど、知力やノウハウはまだまだあるぞというベテラン技術者の方も、まだまだ活躍できそうですね。