フロリダの国際会議で判明!ナント「CIM」という言葉が米国でも使われていた
2014年6月24日

管理人のイエイリです。

6月23日(米国時間)から、建築・土木でのIT活用についての研究成果を発表する国際会議「ICCCBE 2014」が米国フロリダ州のリゾートホテル「Wyndham Grand Orlando Resort」で本格的に開幕しました。

朝8時から、英国ティーサイド大学(Teeside University)のナシュワン・デーウッド(Nashwan Dawood)教授による基調講演が行われました。

ICCCBE 2014の会場となったリゾートホテル「Wyndham Grand Orlando Resort」(写真:家入龍太。以下同じ)

ICCCBE 2014の会場となったリゾートホテル「Wyndham Grand Orlando Resort」(写真:家入龍太。以下同じ)

ナシュワン・デーウッド教授による基調講演

ナシュワン・デーウッド教授による基調講演

この会議で目立ったのは日本人です。私を含めて

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

十数人もの日本人

 

が参加し、講演を行っているのです。

 20140624-image2  20140624-image4
 20140624-image6  20140624-image5

 

その後、9時半からは6つの部屋に分かれて、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やVR(バーチャルリアリティー)などのテーマごとに、各国の建設IT研究者による発表が行われました。

そして、私がたまたま聴講していた「設計と施工のBIMによるコラボレーションI」というセッションで、驚くべきことが明らかになりました。

「土木のBIM」という意味で日本で使われている「CIM」という言葉が、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

米国でも使われている

 

というのです。

発表したのは、アイオワ州立大学のファンギュー・グオ(Fangyu Guo)さんで、その内容はアイオワ州とミネソタ州の交通局(DOT) におけるBIM活用の実態についての調査したもの(PDF)でした。

この発表で米国でも「土木のBIM」のことを「CiM(Civil Information Modeling)」と呼んでいることが明らかになったのです。

発表に使われたスライドには「CiM」の文字が

発表に使われたスライドには「CiM」の文字が

発表したアイオワ州立大学のファンギュー・グオさん

発表したアイオワ州立大学のファンギュー・グオさん

日本では「BIMという言葉の『B』の『ビルディング』には、建築物だけでなく建設という意味もあるので土木独自で『CIM』なんて呼ぶ必要はない」、という意見を時々、耳にすることがあります。

しかし、米国でも単に「BIM」と言っただけではやはり「土木のBIM」を指すことを意味するのは難しい面があるようで、DOT関係者の間では「CiM」という言葉が使われているようです。

ただ米国では「CIM」の「C」は「シビル(Civil)」を意味するというのがやや日本と違っています(日本ではCはコンストラクションを意味する)が、「CIM」という言葉が海外でも使われているのを知って、勇気づけられました。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »