点群から3Dモデルを自動抽出!東洋熱工業が3DスキャナーとBIMを連携
2015年6月2日

管理人のイエイリです。

建物や設備のリニューアル工事にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用するカギは、いかに効率的に既存の建物や設備を3Dモデル化できるかにかかっていると言っても過言ではありません。

設備工事の大手、東洋熱工業(本社:東京都中央区)は、リニューアル工事の高品質化と省力化を目指し、3DレーザースキャナーとBIMを連携したシステムを開発(PDF)しました。

BIMソフトで作成した既存設備のBIMモデル(以下の資料、写真:東洋熱工業)

BIMソフトで作成した既存設備のBIMモデル(以下の資料、写真:東洋熱工業)

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既存設備をBIMモデル化するため、3Dレーザースキャナーで計測した点群データから、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

平面や円柱を自動抽出

 

することにより、3Dモデル作成効率を高めたのです。

その手順は、まず現況設備周辺を3Dレーザースキャナーで計測し、点群データ化します。

その点群データから、配管や建物表面などの要素を自動抽出し、BIMモデルのもととなるデータを作ります。

そして、最後に欠けている部分などをBIMソフト上で追加して、既存設備のBIMモデルや図面を作成する、というものです。

現況設備の様子

現況設備の様子

3Dレーザースキャナーで計測

3Dレーザースキャナーで計測

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計測された点群データ

計測された点群データ

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配管や建物表面などの要素を自動抽出してBIMモデルのもとデータを作成

配管や建物表面などの要素を自動抽出してBIMモデルのもとデータを作成

点群データをもとに、1から手作業でBIMモデルを作成するのに比べて、かなりの効率化が図れそうですね。

同社では今後のリニューアル工事に、このシステムを

 

積極的に実用展開

 

するとともに、残された課題を解決するための技術開発を進めていく方針です。

設備業界にまた、強力なBIMプレーヤーが登場したようですね。今後の展開を期待したいです。

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