二重反転ローター搭載!120ccエンジン付きのパワフルなドローンが登場
2016年5月27日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)と言えば、電動モーターを動力にしたものが一般的です。操縦の安定性がよい半面、積載可能な重量(ペイロード)や航続時間が小さめなのが課題です。

一方、農薬散布などで使われるラジコンヘリコプターは、ガソリンエンジン付きのため大きなパワーや航続時間が魅力ですが、操縦が難しいという難点がありました。

長年、ラジコンヘリコプターを開発してきたJR PROPO(正式社名:日本遠隔制御、本社:大阪府東大阪市)は、水平対向2気筒、120ccのエンジン付きヘリコプターの安定性を画期的に改善した新製品「アース・ワン(EARTH ONE)」を開発中で、年内にも発売する予定です。

年内にも発売が予定されている「アース・ワン」(以下の写真:家入龍太)

年内にも発売が予定されている「アース・ワン」(以下の写真:家入龍太)

ヘリコプターの安定性を解決したのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

二重反転ローター

 

なのです。

一見、6枚羽根ローターのように見える

一見、6枚羽根ローターのように見える

実は3枚羽根ローターが上下に2つ付いており、反対方向に回転する。ローターの付け根は秘密保持のためのカバーで覆われていた

実は3枚羽根ローターが上下に2つ付いており、反対方向に回転する。ローターの付け根は秘密保持のためのカバーで覆われていた

従来のヘリコプターはローターが1つしか付いていなかったため、ローターの回転反力を後部のテールローターで打ち消す必要がありました。これが操縦を難しくしていた要因の1つです。

一方、アース・ワンは一見、6枚羽根のローターが付いているように見えますが、実は3枚羽根のローターが2つ上下に付いており、それぞれ反対方向に回転するようになっています。

そのため、ローターだけでモーメントを打ち消し合うことができ、高い安定性を発揮。操縦も簡単になりました。

機体を前進させるとき、一般のドローンは機体を進行方向に傾けることで推力を発生させますが、アース・ワンは後部のローターを飛行機のプロペラのように回転させて進みます。

そのため機体を水平に保ったまま前進することができます。安定した姿勢で空撮できそうですね。

機体後部のローターは飛行機のような向きに付いている

機体後部のローターは飛行機のような向きに付いている

アース・ワンのスペック

アース・ワンのスペック

制御機構の模式モデル。1つのローター制御だけで3個、機体全体では8個のサーボモーターが使われている

制御機構の模式モデル。1つのローター制御だけで3個、機体全体では8個のサーボモーターが使われている

大型モニター付きの巨大なプロポ。機体前部に付けたカメラの映像を見ながら実機のように操縦できる

大型モニター付きの巨大なプロポ。機体前部に付けたカメラの映像を見ながら実機のように操縦できる

ガソリンエンジン付きのため、パワーやスタミナは電動式のドローンに比べて強力です。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

10kgの荷物を積んで50分間

 

も飛行できるのです。

気になるお値段ですが、意外に安く200万円程度を予定しているそうです。実機を見たい方は、本日(5月27日)の17時まで東京ビッグサイトで開催中の「ドローンソリューション&技術展」で、展示されているのでご覧ください。

JR PROPOのブース。「ドローンソリューション&技術展」で

JR PROPOのブース。「ドローンソリューション&技術展」で

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