管理人のイエイリです。
ドローン(無人機)と言えば、電動モーターを動力にしたものが一般的です。操縦の安定性がよい半面、積載可能な重量(ペイロード)や航続時間が小さめなのが課題です。
一方、農薬散布などで使われるラジコンヘリコプターは、ガソリンエンジン付きのため大きなパワーや航続時間が魅力ですが、操縦が難しいという難点がありました。
長年、ラジコンヘリコプターを開発してきたJR PROPO(正式社名:日本遠隔制御、本社:大阪府東大阪市)は、水平対向2気筒、120ccのエンジン付きヘリコプターの安定性を画期的に改善した新製品「アース・ワン(EARTH ONE)」を開発中で、年内にも発売する予定です。
ヘリコプターの安定性を解決したのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
二重反転ローター
なのです。
従来のヘリコプターはローターが1つしか付いていなかったため、ローターの回転反力を後部のテールローターで打ち消す必要がありました。これが操縦を難しくしていた要因の1つです。
一方、アース・ワンは一見、6枚羽根のローターが付いているように見えますが、実は3枚羽根のローターが2つ上下に付いており、それぞれ反対方向に回転するようになっています。
そのため、ローターだけでモーメントを打ち消し合うことができ、高い安定性を発揮。操縦も簡単になりました。
機体を前進させるとき、一般のドローンは機体を進行方向に傾けることで推力を発生させますが、アース・ワンは後部のローターを飛行機のプロペラのように回転させて進みます。
そのため機体を水平に保ったまま前進することができます。安定した姿勢で空撮できそうですね。
ガソリンエンジン付きのため、パワーやスタミナは電動式のドローンに比べて強力です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
10kgの荷物を積んで50分間
も飛行できるのです。
気になるお値段ですが、意外に安く200万円程度を予定しているそうです。実機を見たい方は、本日(5月27日)の17時まで東京ビッグサイトで開催中の「ドローンソリューション&技術展」で、展示されているのでご覧ください。