管理人のイエイリです。
リコーの全天球カメラ「THETA」シリーズは、小型軽量で狭いところもシャッターを1回押せば、周囲の上下左右360°を撮影できるので建設業関係者にも重宝されています。
ズームスケープ(本社:滋賀県大津市)は6月30日、THETAなど全天球カメラで撮影した写真をもとに
ナ、ナ、ナ、ナント、
室内の3Dモデルを作成
する3Dパノラマ画像計測システム「PanoMeasure2」を発売することになりました。
全天球カメラで「THETA」を使って、写真撮影から部屋の3Dモデルを作成する手順を、同社のYouTube動画をもとにご紹介しましょう。
まずは写真撮影です。このとき、基準となる線が重要ですので、レーザー墨出し器を置いて水平調整を行い、撮影します。
次に部屋の角や家具、天井の換気扇などを立体トレースしていきます。このとき、使うのが「仮想メジャー」というツールです。これを空間内で移動させながら計測したり、描画したりします。
こうして入力した3Dモデルは後で水平を調整したり、ひずみを修正したりすることができます。
そして完成した3Dモデルは、
DXF形式やCSV形式
で書き出し、CADデータに読み込んで利用することができます。
PanoMeasure2は、Windows 7, 8, 8.1, 10の各OS上で動作します。気になるお値段ですが、6万円とリーズナブルです。2016年9月30日まではキャンペーン価格として4万9800円で提供されます。デモ版も公開されていますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
なお、このソフトは2015年に開催された「RICOH THETAデベロッパーズコンテスト」(主催:リコー、共催:YRPユビキタス・ネットワーキング研究所)で、アプリケーション・ユーティリティ部門賞を受賞したものを製品化したものです。