THETAの全天球写真を3Dモデル化!ズームスケープが「PanoMeasure2」を発売
2016年6月28日

管理人のイエイリです。

リコーの全天球カメラ「THETA」シリーズは、小型軽量で狭いところもシャッターを1回押せば、周囲の上下左右360°を撮影できるので建設業関係者にも重宝されています。

周囲を上下左右360°撮影できる全天球カメラ「THETA」シリーズ(資料:リコー)

周囲を上下左右360°撮影できる全天球カメラ「THETA」シリーズ(資料:リコー)

ズームスケープ(本社:滋賀県大津市)は6月30日、THETAなど全天球カメラで撮影した写真をもとに

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

室内の3Dモデルを作成

 

する3Dパノラマ画像計測システム「PanoMeasure2」を発売することになりました。

全天球カメラの写真から3Dモデルを作る「PanoMeasure2」(以下の資料:ズームスケープ)

全天球カメラの写真から3Dモデルを作る「PanoMeasure2」(以下の資料:ズームスケープ)

全天球カメラで「THETA」を使って、写真撮影から部屋の3Dモデルを作成する手順を、同社のYouTube動画をもとにご紹介しましょう。

まずは写真撮影です。このとき、基準となる線が重要ですので、レーザー墨出し器を置いて水平調整を行い、撮影します。

THETAによる写真撮影

THETAによる写真撮影

撮影された室内の全天球写真

撮影された室内の全天球写真

次に部屋の角や家具、天井の換気扇などを立体トレースしていきます。このとき、使うのが「仮想メジャー」というツールです。これを空間内で移動させながら計測したり、描画したりします。

仮想メジャーによる家具の描画

仮想メジャーによる家具の描画

換気扇の入力。寸法がわかっている場合は数値入力もできる

換気扇の入力。寸法がわかっている場合は数値入力もできる

丸みを帯びたソファの背もたれは、細かい線分に分割することで入力できる

丸みを帯びたソファの背もたれは、細かい線分に分割することで入力できる

完成した3Dモデル

完成した3Dモデル

こうして入力した3Dモデルは後で水平を調整したり、ひずみを修正したりすることができます。

水平やひずみの修正

水平やひずみの修正

そして完成した3Dモデルは、

 

DXF形式やCSV形式

 

で書き出し、CADデータに読み込んで利用することができます。

3DモデルはDXFやCSV形式で書き出せる

3DモデルはDXFやCSV形式で書き出せる

PanoMeasure2は、Windows 7, 8, 8.1, 10の各OS上で動作します。気になるお値段ですが、6万円とリーズナブルです。2016年9月30日まではキャンペーン価格として4万9800円で提供されます。デモ版も公開されていますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

なお、このソフトは2015年に開催された「RICOH THETAデベロッパーズコンテスト」(主催:リコー、共催:YRPユビキタス・ネットワーキング研究所)で、アプリケーション・ユーティリティ部門賞を受賞したものを製品化したものです。

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