ドローン、3Dスキャナー、MMSを合体!トプコンが世界初の点群処理ソフト
2017年2月17日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)、そしてi-Constructionの推進により、現場を3次元の点群データで計測する機会が増えてきました。

点群データの取得方法も、現場の条件によってドローン(無人機)の空撮写真を元に作ったり、地上型3Dレーザースキャナーや車載型3Dレーザースキャナー「MMS(モービル・マッピング・システム)」で測ったりと

 

空、地上、走行中

 

と様々な方法が使われています。

ドローンによる空撮(写真:家入龍太)

ドローンによる空撮(写真:家入龍太)

地上型3Dレーザースキャナーによる計測風景(以下の写真、資料:トプコン)

地上型3Dレーザースキャナーによる計測風景(以下の写真、資料:トプコン)

MMSによる計測

MMSによる計測

しかし、1つの方法だけで必要なデータが得られることは少なく、建物の壁は地上型3Dレーザースキャナー、屋根はドローンからの空撮といったように、複数の方法で点群を作り、合成することも必要になってきます。

こんなとき、それぞれの機器に対応したソフトで点群データを作り、点群同士を合体させるときはさらに別のソフトを使う、といった煩雑な作業が必要でした。

そこでトプコンは、様々な機器で取得した点群データを一元処理する世界初のソフト、「MAGNET Collage」を2017年2月13日に発売したのです。

ドローン、地上型3Dレーザースキャナー、MMSの点群を1つのソフトで作成・合成できる

ドローン、地上型3Dレーザースキャナー、MMSの点群を1つのソフトで作成・合成できる

ソフトは複数の点群データを合体(レジストレーション)する「ベーシックモジュール」と、各機器に対応した「スキャンセット」、「UASセット」、「モバイルセット」のオプションからなります。

 

機器ごとに用意されたオプションソフト

機器ごとに用意されたオプションソフト

 

これまでは、点群の作成から合体まで、操作方法が異なる数種類のソフトを使って作業する必要がありましたが、「MAGNET Collage」を使うと、同じ操作方法で作業が行えるので楽です。

そして、データ処理能力も向上しました。同社が以前から発売している「ScanMaster」に比べて、処理スピードは8倍に、処理できるデータ容量は25倍になり、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

50億点の点群でも動作確認

 

がされたそうです。

こうしたソフトができたことで、点群データは設計や施工管理、維持管理などにいっそう使いやすくなりますね。測量の業務も屋外から室内へと、作業環境がよくなってきそうです。

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