管理人のイエイリです。
ここ数年、「100年に一度」などと言われる大規模で突発的な豪雨が増えています。
そこで、住民の避難や洪水対策、交通規制などをスピーディーに行うために必要になってくるのが、河川やアンダーパスなどの水位をリアルタイムに監視するシステムです。
しかし、従来の水位センサーは電源やネットワーク配線などの工事を伴うので費用がかさみ、取り付けられる場所は限られていました。
そこでOKIグループの静岡OKIは、河川や市街地の水位をリアルタイムで常時計測できるネットワーク型「ゼロエナジー超音波水位計」を開発。2017年10月2日に発売しました。
太陽電池パネルと920MHz帯のマルチホップ無線ネットワークのインターフェースを搭載しているため、電源や配線工事をせずに
ナ、ナ、ナ、ナント、
水位観測網が構築
できてしまうのです。
「ゼロエナジー超音波水位計」主な仕様 |
センサー:超音波センサー式 計測項目:水位 計測範囲:1~10m(センサーから対象面までの距離) 計測分解能:1cm 計測間隔:1分以上の任意の間隔 インターフェース:920MHz帯マルチホップ無線ネットワーク 電源:太陽電池パネル搭載(満充電で30日間動作可能) 寸法・質量:540mm×200mm・6kg(センサーおよびソーラーユニット部) |
水位計のセンサーからは水面に向けて超音波パルスを発射し、水面からの反射波がセンサーに戻ってくるまでの時間から水位を計測する仕組みです。
非接触式なのでメンテナンスがいりません。また、観測地点を増やすときも、水位計を取り付けるだけで自動的に観測網が拡張していくので便利ですね。
マルチホップ無線のネットは、IoT(モノのインターネット)用の通信装置「IoT-GW」を介してクラウドサーバーに接続され、広域的な河川監視システムが作れます。
気になるお値段ですが、センサーやソーラーパネル、インターフェースの最小構成で99万円(税別)からとなっています。
配線工事が不要なので設置工事の費用は、
5分の1以下
と、とてもリーズナブルです。
河川監視もいよいよ人間の目だけに頼る時代から、IoTへと進化していきそうですね。
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