オフィス上空から“蛍の光”!NTT東日本らがドローンで退社促進サービス
2017年12月12日

管理人のイエイリです。

卒業式や紅白歌合戦の最後に合唱する『蛍の光』になじんで育った日本人なら、この唱歌が秘めた特別なパワーを何度も感じたことがあるでしょう。

閉店間際のスーパーなどで、このメロディーが流れてくると「早くここから出ないと」という緊張感や焦りが体内から湧きだし、定時にはほとんど客の姿が消えているからです。

このパワーを利用して、オフィスの残業抑制を行うサービスが、2018年に実現することになりました。

社員が残業していると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

オフィスにドローンが飛来

 

し、上空から“蛍の光”のメロディーや、「早く帰宅しましょう」などのアナウンスが流れるのです。

残業していると、オフィスにドローンが飛来し、帰宅を訴える(以下の資料:大成、ブルーイノベーション、東日本電信電話)

残業していると、オフィスにドローンが飛来し、帰宅を訴える(以下の資料:大成、ブルーイノベーション、東日本電信電話)

このサービスは総合ビルメンテナンス会社の大成、ドローン事業を手がけるブルーイノベーション、東日本電信電話(以下、NTT東日本)が共同開発した社員健康管理サービス「T-FREND」です。

ビル管理業界では、ドローンの屋内飛行を初めて実用化しました。

ドローンは専用ヘリポートから定時になると自動的に離陸し、パイロットやGPSに頼らない自律飛行システムによってオフィス内の定められたルートを自動的にパトロール飛行します。

オフィス内の自己位置を推定できるので、暗闇となった夜間のオフィスでも飛ぶことができ、パトロール後はヘリポートに自動的に着陸します。

このとき、ドローンは“蛍の光”や帰宅促進アナウンスなどを流しながら飛行するので、社員の「早く帰らなきゃ」という気持ちを高めて残業を抑制できるというわけです。

自律飛行システムでオフィス内を定時パトロール飛行するイメージ

自律飛行システムでオフィス内を定時パトロール飛行するイメージ

サービスの効果と3社の役割分担

サービスの効果と3社の役割分担

飛行させるドローンの機体選定や飛行経路、飛行時刻を設定するアプリケーションのイメージ

飛行させるドローンの機体選定や飛行経路、飛行時刻を設定するアプリケーションのイメージ

ドローンにはカメラが搭載されており、飛行しながらオフィス内の状況をくまなく撮影するので警備としての役割も果たします。

撮影されたフロア内の映像は、NTT東日本の光アクセスサービスなどを利用して、インターネット回線を使わず、閉域ダイレクト接続によってクラウドサーバーに送られます。

総務部などは、この映像を見ることで離れたところから

 

長時間労働の抑制

 

や夜間のオフィス管理などを行えるわけですね。

 

秘匿性が高いオフィス内の映像はセキュアにクラウドサーバーに送られ、総務部などが確認できる
秘匿性が高いオフィス内の映像はセキュアにクラウドサーバーに送られ、総務部などが確認できる

このサービスは2018年4月から試行的に開始され、同10月に本サービスが始まります。明日(2017年12月13日)から12月15日まで東京ビッグサイトで開催される「第2回スマートビルディングEXPO」の専用ブースで、実際に自律飛行のデモを行うそうですので、ご興味のある方はどうぞ。

ドローンが飛んできたら、カメラに映るのを避けるため「ヤバイ、机の下に隠れろ」という人も出てきそうですね。

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