管理人のイエイリです。
現場の風景と、建物の3Dモデルを実寸大で重ねて見られるAR(拡張現実)用のゴーグル型コンピューター、「Microsoft HoloLens」が建設・不動産業界からの熱い注目を集めています。
ホロレンズを装着して建設予定地を眺めると、その場に建物の3Dモデルが実寸大で立体的にリアルに表示され、まるでそこに完成した建物が建っているかのように見えるのです。
この臨場感あふれるプレゼンテーション効果を確信した大東建託の建築事業部は、12月からホロレンズを
ナ、ナ、ナ、ナント、
全国17拠点で導入
することになりました。(大東建託のプレスリリースはこちら)
ホロレンズの活用イメージとしては、建設予定地でこれから建設する建物を実物大スケールで見ながら、周辺環境との親和性や、日当たりなどの確認があります。
また、マンションの現場見学会などでは、来場者全員がどんな建物ができるのかというイメージを共通化することで、個人ごとの理解の違いなどを防ぐことにも役立ちます。
パソコン画面などでBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルやCG(コンピューターグラフィックス)を見たり、ウオークスルーしたりするのに比べて、1/1スケールだけに縮尺による“省略感”がありません。
そのため、実際の周辺環境の中で、完成後のイメージを細かいところまで確認や検討ができるというわけです。
また、建設予定地に行けない遠隔地のオーナーは、自宅や大東建託の事務所で、机上に30分の1スケールの完成予想建物を表示し、外観デザインなどを全天全周から確認することができます。
こうなると、
巨大な“建築模型”を持参
して、施主に迫力ある営業ができるわけですね。
また、ホロレンズを着けた人が見ている映像を、Wi-Fi経由でタブレットに送り、その場にいる人が同時にその映像を見られるシステムも12月中旬に導入します。
こうすることで、ホロレンズを着けた人が「ここがスゴイ!」とか「ここがイマイチね」とか言っているときに、どこのことを言っているのが周りの人にもよくわかります。
BIMと同様に、建物のどの部分かを「これ」とか「あれ」といった簡単な言葉で表しながら、スピーディーに会話や検討が進むという点でも、ホロレンズは効果がありそうですね。