コンクリひび割れをAIで発見!400円で使える富士フイルムの「ひびみっけ」
2018年4月2日

管理人のイエイリです。

橋梁やトンネルなどの維持管理では、コンクリート表面に発生したひび割れの位置や長さなどを記録し、経年変化を追跡するのが重要です。

最近は、現場をデジタルカメラで撮影し、AI(人工知能)によってひび割れを発見したり、トレースしたりするシステムが発表されていますが、他の企業が自由に使えるものはほとんどありませんでした。

そこで富士フイルムは、現場で撮影したコンクリート表面の写真をサーバーにアップするだけで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

幅0.1mm以上のひび割れ

 

をAIによって自動検出し、長さや幅の自動積算、さらにはCADデータを自動作成してくれるクラウドサービス「ひびみっけ」を開発したのです。(富士フイルムのプレスリリースはこちら

コンクリートのひび割れをAIで自動検出するクラウドサービス「ひびみっけ」の機能(以下の資料:富士フイルム)

コンクリートのひび割れをAIで自動検出するクラウドサービス「ひびみっけ」の機能(以下の資料:富士フイルム)

AIによって自動検出されたコンクリート表面のひび割れ。0.1mm幅以上を検出できる

AIによって自動検出されたコンクリート表面のひび割れ。0.1mm幅以上を検出できる

使い方ですが、ユーザーはまず、同社のウェブサイトから写真のアップロード用ソフトをダウンロードし、パソコンにインストールします。

そして現場で撮影したコンクリート表面の写真を1枚から複数枚、サーバーにアップロードします。

「ひびみっけ」のクラウドに写真をアップロードする画面

「ひびみっけ」のクラウドに写真をアップロードする画面

するとクラウドサーバーがひび割れを自動検出します。格間の大きさなど、基準となる長さ情報を入力すると、ひび割れ1本ごとの長さや幅も自動積算してくれるほか、「DXF形式」のCADデータも自動出力することが可能です。

また、同じ面積で隣り合う写真同士が30%以上重なるように撮影した写真を複数枚アップすると、1枚に合成することもできます。

写真の推奨撮影範囲は「画素数×0.3mm」です。例えば、6000×4500画素のカメラの場合は、1.8m×1.35mが適当です。

複数の写真を1枚に合成し、ひび割れを検出したところ

複数の写真を1枚に合成し、ひび割れを検出したところ

自動作成されたCADデータ

自動作成されたCADデータ

このサービスを利用することで、従来の人手による点検業務に比べて、作業時間は半減するとのことです。

気になるお値段ですが、

 

写真1枚400円(税別)~

 

利用できるそうです。

今、話題のAIを使ったコンクリートのひび割れ発見システムが、こんなお手軽な価格で使えるのは、うれしいですね。

提供開始は、2018年4月3日です。社会インフラの維持管理に携わる方々は、これからのAI活用の可能性を探るためにも、一度、試してみてはいかがでしょうか。

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