管理人のイエイリです。
高速道路の補修工事は、横を猛スピードでクルマが通り過ぎる中、路面の計測を行ったり、切削、アスファルト舗装などを行ったりする必要があるので、安全管理や品質管理には特に気を使います。
そこでNEXCO中日本は、東名高速道路の舗装補修工事で、国土交通省の「i-Construction」施策に2017年度から追加されたICT舗装を
ナ、ナ、ナ、ナント、
NEXCO3社で初めて
全面的に活用したのです。(NEXCO中日本のニュースリリースはこちら)
大成ロテックが受注した「東名高速道路(特定更新等) 富士管内舗装補修工事(2017年度)」という工事で、ICT舗装の技術を採用したものです。
まずは、工事に先立って現状の路面を測る事前測量ですが、従来は路面で水糸などを使って行っていた測量を、道路脇に置いた3Dレーザースキャナーやトータルステーションで行いました。
そのデータを元に、舗装切削やアスファルト舗装材の舗設の3次元設計データを作成し、舗装切削機やアスファルトフィニッシャーなどの建設機械を自動制御して、作業を行いました。
舗装作業が終わった後は、冒頭のような路面上での出来形検査の代わりに、3Dレーザースキャナーやトータルステーションを使いました。
路上での測量が減った
ため、作業の安全性もぐっと高まりました。
NEXCO中日本では今後、ICT舗装をさらに展開し、管理基準を見直しながら舗装補修工事の安全性や生産性の向上を推進していくそうです。
海外では切削機を使わない3Dプリンター方式の舗装補修マシン(2016年2月15日の記事参照)や、無人で路面に白線を引くマシン(2018年1月16日の記事参照)なども開発されています。
舗装補修工事でも、省人化がどんどん進んでいきそうですね。