管理人のイエイリです。
今の世の中、様々なものをIoT(モノのインターネット)化して、管理や制御を自動化する動きがありますが、ビル管理も例外ではありません。
大林組は、IoTやAI(人工知能)技術を用いてビルで働く人の「快適性」や「健康」、「利便性」、「安全性」などウェルネスを向上させつつ、最適な建物管理を行うスマートビルマネジメントシステム「WellnessBOX」を開発しました。
そして、同グループの大林新星和不動産が所有する「oak神田鍛冶町」(東京都千代田区、2017年8月竣工)にこのシステムを実装したところ、
ナ、ナ、ナ、ナント、
快適性向上と5%の省エネ
を両立できることが明らかになったのです。(大林組のプレスリリースはこちら)
同ビルでは、BAS(ビルオートメーションシステム)のセンサーなどで取得した約6000点もの管理情報をオープン化し、建物ユーザーのビーコンから発信される位置情報や快適感新婚の情報を収集し、クラウドに集約されます。
まさに、ビル内の様々な情報がデジタルデータ化され、各部がどのように稼働しているかを見える化したり、管理したりできる環境というわけですね。まるでビルがパソコンにようになったイメージです。
このビルに「WellnessBOX」を“インストール”するように導入し、建物内で働く人のビーコン情報をもとに照明の減光制御、人感センサーによる空調制御など、きめ細かい環境制御を行った結果、エネルギー消費量が約5%減ったことが確認されました。
また、入居しているテナント企業の協力を得て行った実証運用では、このシステムの利用によって快適性が向上したというアンケート結果も得られています。
このシステムを使うと
遠隔地からでも設備の設定
が行えるので、建物管理者の仕事も楽になるそうです。
建物利用者一人ひとりに最適な環境を提供できるのは、まさにビルがIoT化したおかげですね。
将来はAIでビル内の空気を読み、生産性を上げるためのBGMや香り、デジタルサイネージ表示などを行う様々な「ビル用アプリ」が開発され、目的によってユーザーが自由にインストールできるようになりそうですね。