管理人のイエイリです。
送電線の建設工事は、車両の進入も難しい山間部などで行われることがよくあります。
そんなとき、建機や資材の運搬に威力を発揮するのがヘリコプターですが、日常的な運搬手段として使うのはコストや運用スタッフの面でも大変です。
そこでヤマハ発動機と子会社の西日本スカイテック(本社:福岡県筑紫野市)は、九州電力の協力のもと
ナ、ナ、ナ、ナント、
産業用無人ヘリ
を活用した工事用資機材運搬の試験を行ってきたのです。(ヤマハ発動機のプレスリリースはこちら)
この試験は九州電力の「50万ボルト日向幹線建設工事」の現場で、2017年から自動航行無人ヘリコプター「FAZER R G2」を使って行われてきました。
無人ヘリとはいえ、動力には水冷2気筒のガソリンエンジンを使い、航続時間は100分、航続距離は90kmです。積載重量は35kgで、かなりの荷物を積めるパワフルなドローン(無人機)です。
FAZER R G2 主要仕様諸元 | |
全長×全幅×全高 | 3,665㎜×734㎜×1,226㎜ |
原動機種類/気筒数配列 | 水冷・4ストローク・OHV・2バルブ/水平対向2気筒 |
総排気量 | 390cm3 |
燃料種類/燃料タンク容量 | レギュラーガソリン/12L |
積載重量(※1) | 35kg/20℃、1気圧 |
2018年5月には、宮崎県日向市で最大26.5kgの荷物を積み、
1日で672kgの資材運搬
を実現しました。
そして実用化の見通しが得られたため、2019年度から本格的な事業化を目指すことになりました。
今後は九州電力の協力のもとに、資材の積載方法の改善や運搬効率・運搬能力の向上・強化を図っていく予定です。
ドローンというと空撮がメインな用途でしたが、これからは資材運搬という新たな用途が開発されていきそうですね。
(Visited 6 times, 1 visits today)