工程管理を在宅勤務で!BIM/CIM、点群と工程をクラウド化する米システム
2020年5月8日

管理人のイエイリです。

工事が計画通りに進んでいるかどうかを把握して、関係者と情報共有し、時にはお尻をたたいて急がせる工程管理の仕事は、とても複雑です。

というのも、図面と、常に形が変わる建物や構造物、そして工程計画という異なる情報を突き合わせながら、リアルタイムで管理していく必要があるからです。

そんなとき、「この複雑な管理を自動化するシステムを開発したよ」と、以前、取材で知り合ったマニ・ゴルパバー(Mani Golparvar)さんから、“売り込み情報”が入ってきました。

 

リコンストラクト社の共同創業者兼CTO、マニ・ゴルパバー氏(以下の写真、資料:Reconstruct)

リコンストラクト社の共同創業者兼CTO、マニ・ゴルパバー氏(以下の写真、資料:Reconstruct)

 

その名も「2D3D RMap」というものです。このシステムは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

BIM/CIM、点群、工程

をクラウド上で一元管理するものなのです。(Reconstructの英文プレスリリースはこちら

施工管理を在宅勤務化する「2D3D RMap」のイメージ

施工管理を在宅勤務化する「2D3D RMap」のイメージ

土木工事の工程管理を行った例

土木工事の工程管理を行った例

プラント施設の工程管理例

プラント施設の工程管理例

内装工事の工程管理の例

内装工事の工程管理の例

このシステムは、米国・カリフォルニア州メンローパークに本社を置くリコンストラクト社(Reconstruct)が開発したもので、これまで人間の脳内で管理していた施工に関する情報を、クラウドで一元管理するものです。

使い方は、施工管理のもととなる工程計画と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデル/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルや図面、そして現場の状況を記録した360度ビデオや点群データなどをクラウドにアップするだけです。

クラウドにアップする情報その1「工程計画」

クラウドにアップする情報その1「工程計画」

クラウドにアップする情報その2「BIM/CIMモデルや図面」

クラウドにアップする情報その2「BIM/CIMモデルや図面」

クラウドにアップする情報その3「現場の360度ビデオや写真、点群など」

クラウドにアップする情報その3「現場の360度ビデオや写真、点群など」

するとクラウド上でこれらのデータを突き合わせて、工事の進捗状況や遅れの原因などの情報を整理して、施工管理者や現場関係者が見られます。

現場で進捗状況を確認する工事関係者

現場で進捗状況を確認する工事関係者

工事の進捗状況を分かりやすく表示したグラフ

工事の進捗状況を分かりやすく表示したグラフ

工事遅れの原因も見える化される

工事遅れの原因も見える化される

工程管理に必要な情報がクラウドに整理されるので、

工程管理を在宅勤務で

行うことも可能になりそうですね。

日本でも大林組やJR東日本、国土交通省などで、既に使われているようです。

プレスリリースの動画に登場する大林組の杉浦伸哉氏

プレスリリースの動画に登場する大林組の杉浦伸哉氏

新型コロナウイルス感染予防のための緊急事態宣言はまだ続いていますが、その一方で少しずつ工事現場も動き始めているようです。

今後は現場の「3密」を防ぐためにも、できるだけ少ない人数で工事を行わなければいけません。そんなとき、工程管理の在宅勤務化という選択肢もありそうですね。

Intro to Reconstruct 12.2019 from Reconstruct on Vimeo.

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