リノベるが施工管理をテレワーク化! ARグラスを活用、移動のムダを5割削減へ
2020年9月25日

管理人のイエイリです。

マンションのリノベーション工事は、既存の躯体や設備による制約、施工中に解決すべきことが多いため、現場とプロジェクト担当者の間ではタイムリーなコミュニケーションが重要になります。

そのため、担当者はこまめに現場を訪ねて、進捗(しんちょく)や仕様の確認を行う必要があります。しかし、あちこちに現場があると移動も多くなり、せっかくの人的リソースに、かなりのムダが生じてしまいます。

そこで、リノベる(本社:東京都渋谷区)は、この施工管理のテレワーク化に取り組んでいます。

リノベるの現場で図面を確認する職人(以下の写真、資料:リノベる)

上の写真は、リノベるの現場で施工する職人さんの姿ですが、ヘルメットの下には

ナ、ナ、ナ、ナント、

ARグラスを装着

し、プロジェクト担当者から送られてきた指示を図面と照らし合わせながら確認しているのです。(リノベるのプレスリリースはこちら

職人さんはナント、ARグラスを装着していた

テレワークで現場に指示を送るプロジェクト担当者

同社では2020年3月からMR(複合現実)やAR(拡張現実)などの光学技術やテレワーク用のソフト、モバイル機器による音声や動画のリアルタイム通信を使って、施工管理業務をテレワーク化する実証実験を行ってきました。(実証実験についてはこちらを参照

約半年の実験で、利用する機器や技術の絞り込み、業務オペレーションの検証を行い、このほど工務店パートナーとの間で仮運用を開始することになりました。本運用に向けて一歩前進したことになります。

この仮運用では、テレワークによる施工管理の実用性を高めることを狙っており、(1)現場とオフィスのコミュニケーション品質と頻度の向上、(2)設計者・現場監督・職人間の打ち合わせに関する時間・場所の制約の最小化、(3)映像を介した視覚情報のリアルタイム共有と意思決定の実現を想定しています。

さらに電波状況の悪い現場や、設計者・現場監督・職人の3者間連携など、本運用に近い環境でより難易度の高い取り組みも行っていきます。

仮運用は始まったばかりですが、すでに現場からは、「同じ映像を見ながら話すことで、正確な情報伝達や素早い意思疎通、認識あわせが容易になった」などのフィードバックが来ているそうです。

施工管理のテレワーク化が実現できると、これまでプロジェクト担当者の悩みだった「移動のムダ」を

最大5割削減

することを見込んでいます。

このほか、コロナ対策として「現場の3密防止」効果や経験豊富なシニア層の活用、これまで効率が悪かった地方物件の施工管理が可能になるといったメリットも期待できそうです。

リノベるは2010年に操業した会社です。テクノロジーを活用し、中古マンションの購入からリノベーション工事までを「ワンストップ型リノベーション」の分野でナンバーワンの実績を誇っています。

リノベるのビジネスモデル

建設業と不動産業を合体させたワンストップサービスは、顧客にとっても便利でありがたいですね。

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