管理人のイエイリです。
建設業の人手不足やコロナ禍対策が課題となっている米国では、工場生産できるプレハブ住宅が注目を集めています。
カリフォルニア州オークランドで2017年8月に設立されたマイティ・ビルディングス(Mightty Buildings)は、新しいタイプのプレハブ住宅事業を展開しています。
いったい、何が新しいのかというと、住宅部材の生産に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dプリンターを全面採用
していることなのです。
いったい、どのように作っているのかを同社がYouTubeに公開している動画(Fully Printed 350 sq ft Studio in Less than 24 hours by Mighty Buildings)から見てみましょう。
使われている材料は同社が開発したLSM(Light Stone Material)というものを使用しており、
紫外線の照射で硬化
する性質があります。床や壁などの中空部分には断熱材が入ります。
3Dプリンターで作られた部材は、どうしても縁の部分の精度が悪くなりがちですが、ここでは部材の縁を研磨することにより、シャープな部材に仕上げているようです。
住宅のラインアップとしてはあらかじめ部屋が完成している「Mighty Mods」と、プレハブ化した壁などの部材を現場に運んで組み立てる「Mighty
Houses」があります。
大きさは、1つのユニットだけで作られた「Studio」(約32m2)や、2つのユニットで作られた「Duo I」(約63m2)から5つのユニットを組み合わせた「Cinco」(約130m2)まで、様々なタイプが用意されています。
これまでのプレハブ住宅は、工場の中で様々な部材を組み立てる工程がかなりありましたが、3Dプリンターを導入することで躯体の製作工程は大幅に単純化されますね。
プレハブ住宅の世界でも、さらに生産性向上の追求が進んでいるようです。