管理人のイエイリです。
福井コンピュータの「CIMPHONY Plus」は、クラウド上にBIM/CIMモデルや点群データなどで工事現場を再現し、共有できるサービスとして、着々と機能を拡張しています。
※BIM=ビルディング・インフォメーション・モデリング、CIM=コンストラクション・インフォメーション・モデリング
一方、エコモット(本社:札幌市中央区)は2020年8月、中山組(本社:札幌市東区)と発注者の立会検査をテレワークで行える遠隔臨場システム「Gリポート」を共同開発し、現場最前線での使いやすさが好評です。
両システムはこのほど連携し、CIMPHONY Plus上のCIMモデルから
ナ、ナ、ナ、ナント、
Gリポートで遠隔臨場
できるようになったのです。(福井コンピュータのプレスリリースはこちら、エコモットのプレスリリースはこちら)
遠隔臨場では、発注者は設計図の各部分を見ながら、現場の担当者にその部分をカメラで映してもらいながら仕上がり状態を見たり、メジャーで測ってもらったりすることが必要です。
しかし、図面だと現場がイメージしにくく手間取りがちですが、CIMモデルだと設計図と現場の位置がわかりやすいので、スムーズな遠隔臨場が行えそうですね。
両社はこのシステムの共同販売を、2021年1月26日に始めます。
エコモットにとっては、福井コンピュータの強力な販売網が活用でき、福井コンピュータにとってはエコモットの現場対応力が活用できるので、まさに「Win-Win」の業務提携と言えるでしょう。
CIMPHONY Plusはさらに、福井コンピュータの現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」とのリアルタイム連携も実現しました。
この結果、発注者はパソコンの画面を見ながら現場の担当者に
測量レベルの検査を指示
して、計測結果を取得できるようになったのです。
このほか、CIMPHONY PlusではVR(バーチャルリアリティー)によるオンライン会議もできるようになりました(詳細は2020年12月1日の当ブログ記事を参照)。
これらの機能拡張の結果、CIMPHONY Plusは、工事現場を「デジタルツイン化」(デジタルデータの双子)するクラウドプラットフォームに進化したことになります。
BIM/CIMやクラウドに関して、当初、国産ベンダーは海外に比べて後れをとっていた感もありましたが、このところのi-Constructionやコロナ禍、そしてテレワークの推進にも後押しされて、急激な進化を遂げてきたことに注目したいです。