管理人のイエイリです。
人が入れない配管やダクトなどの設備を点検するため、これまで数々の走行式ロボットが開発されてきました。
しかし、技術の進化により、これまでは思ってもみなかった点検方法が登場しています。
センシンロボティクス(本社:東京都渋谷区)はこのほど、煙突や配管、ダクトなどの狭い場所を対象にした狭小部点検サービス「SENSYN EXPLORER」を始めました。
その点検方法とは、配管やダクトの内外で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
超小型ドローンを飛行
させて、内部から“空撮”するというものなのです。(センシンロボティクスのプレスリリースはこちら)
点検に使うドローンは、点検対象に応じて様々なタイプが用意されています。
例えば、360°パノラマカメラを搭載したドローンは、飛行しながら周囲の状況をくまなく撮影できるので、配管が入り組んだプラント設備や天井裏などの状況を撮影するのに向いています。
また、内部が平滑なダクト内を点検するときは、車輪付きのドローンを内壁に沿って転がすようにすると、壁面から一定間隔の映像を撮影できます。
ではいったい、どれくらいの空間があれば、飛行できるのかというと、一般的なダクトサイズである
内径50cm以上
であれば、内部に障害物があっても飛行可能とのことです。
撮影した画像や動画は、対象施設の地図や図面、3Dモデルなどにひも付けてクラウド上に保存できます。
その後、画像にマーキングやコメントを記載し、共有できます。このほか、撮影した画像をもとに3Dモデルやオルソ画像も作成できます。
ドローンの空撮映像から設備の“デジタルツイン”(デジタルの双子)を作り、クラウドにアップしておけば、そこが仮想の現場になります。
クラウドで設備の点検を行えるので、業務を「テレワーク化」するのにも使えそうですね。