管理人のイエイリです。
コマツは2020年3月、電動式のミニショベル「PC30E-5」を開発。レンタル市場に導入したことを発表しました。(コマツのプレスリリースはこちら)
容量36kWhのバッテリーで、出力18.2kWのモーターを動かす仕組みなので、エンジン車のように大きな騒音や排気ガスが発生しないので、屋内工事や住宅街、病院の工事でも使いやすいというメリットがあります。
そして今回、コマツは本田技研工業(以下、Honda)とともに、“世界最小の搭乗式ミニショベル”として、管工事や造園業などで親しまれているロングセラー商品「PC01」の電動化に乗り出すことになりました。
その電源として使われるのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
モバイルパワーパック
なのです。(コマツのプレスリリースはこちら)
モバイルパワーパックとは、Hondaが開発した多目的な交換式バッテリーです。リチウムイオン電池を使用しており、サイズは幅177.3mm×奥行き156.3mm×高さ298mmで、重量は10.3kgです。1.314kWhの容量で2.5kWの連続出力が可能です。
タフで頑丈な構造となっており、電動スクーターやカート、屋外イベント、非常用電源などとして手軽に使うことができます。
また、動力には電動パワーユニット「eGX」を搭載することで電動化し、2021年度中の市場投入を目指します。
モバイルパワーパックの採用で、
充電を待たずに使える
というメリットがあります。
ビル工事のフロア内でも今後、電動マイクロショベルが使われるシーンが増えそうですね。
両社は今後、建設現場にモバイルパワーパックを供給し、バッテリー交換などのアフターサービスを含めて、電動建機の利便性向上に向けた実証実験も進めて行く予定です。
さらに1トンクラスまでのミニショベルや、現場で使われる様々な機器のモバイルパワーパックによる電動化、海外市場への展開も検討しています。
このモバイルパワーパックは、住宅用蓄電池としても使うという方法もあります。これまでの住宅専用の蓄電池やEV(電気自動車)を利用したシステムに比べて、太陽光発電でためた電気の使い道が大きく広がりそうですね。