コマツとホンダがバッテリー交換式ミニショベルを開発! 太陽光発電の用途が広がる
2021年6月17日

管理人のイエイリです。

コマツは2020年3月、電動式のミニショベル「PC30E-5」を開発。レンタル市場に導入したことを発表しました。(コマツのプレスリリースはこちら

容量36kWhのバッテリーで、出力18.2kWのモーターを動かす仕組みなので、エンジン車のように大きな騒音や排気ガスが発生しないので、屋内工事や住宅街、病院の工事でも使いやすいというメリットがあります。

2020年にレンタル市場に導入された電動式ミニショベル「PC30E-5」(写真:コマツ)

そして今回、コマツは本田技研工業(以下、Honda)とともに、“世界最小の搭乗式ミニショベル”として、管工事や造園業などで親しまれているロングセラー商品「PC01」の電動化に乗り出すことになりました。

電動化したマイクロショベル「PC01」の試作車(写真:コマツ)

その電源として使われるのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

モバイルパワーパック

なのです。(コマツのプレスリリースはこちら

手軽に交換できるモバイルパワーパック(写真:コマツ)

モバイルパワーパックとは、Hondaが開発した多目的な交換式バッテリーです。リチウムイオン電池を使用しており、サイズは幅177.3mm×奥行き156.3mm×高さ298mmで、重量は10.3kgです。1.314kWhの容量で2.5kWの連続出力が可能です。

タフで頑丈な構造となっており、電動スクーターやカート、屋外イベント、非常用電源などとして手軽に使うことができます。

また、動力には電動パワーユニット「eGX」を搭載することで電動化し、2021年度中の市場投入を目指します。

マイクロショベルの電源として使われるモバイルパワーパック(写真:Honda)

動力源となる電動パワーユニット「eGX」。左が一体型、右がセパレート型(写真:Honda)

モバイルパワーパックの充電器(写真:Honda)

モバイルパワーパックで走行するカート(写真:Honda)

モバイルパワーパックの採用で、

充電を待たずに使える

というメリットがあります。

ビル工事のフロア内でも今後、電動マイクロショベルが使われるシーンが増えそうですね。

両社は今後、建設現場にモバイルパワーパックを供給し、バッテリー交換などのアフターサービスを含めて、電動建機の利便性向上に向けた実証実験も進めて行く予定です。

さらに1トンクラスまでのミニショベルや、現場で使われる様々な機器のモバイルパワーパックによる電動化、海外市場への展開も検討しています。

モバイルパワーパックを活用した幅広いバッテリー共用システムネットワークのイメージ(資料:コマツ)

このモバイルパワーパックは、住宅用蓄電池としても使うという方法もあります。これまでの住宅専用の蓄電池やEV(電気自動車)を利用したシステムに比べて、太陽光発電でためた電気の使い道が大きく広がりそうですね。

モバイルパワーパックを住宅用蓄電池として利用するイメージ(資料:Honda)

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