管理人のイエイリです。
今週、建設ITワールドは全社員が大阪に来ています。というのは、インテックス大阪で2021年9月29日~10月1日に開催される「第1回 建設DX展」にブースを出展するためです。
心配された大阪のコロナ禍ですが、10月1日には緊急事態宣言が解除されることになり、展示会の事務局によると入場者の事前登録もグッと増えてきたそうです。
さて、当社が開幕前日に行ったブースの設営には、関係者の協力のもと、かなりの力仕事が必要でした。というのは、2コマのブースに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
“巨大”150インチスクリーン
を設置したからなのです。

関係者の協力のもと、無事に完成したブース。中央には“巨大”150インチスクリーンが陣取る
このスクリーンで上映するコンテンツの企画・制作に当たっては、アナザーブレイン(本社:長野県富士見町)、ホロラボ(本社:東京都品川区)、そして建築家有志と、VR(バーチャルリアリティー)・3D関係の専門家などボランティアの皆様のご協力をいただきました。
テーマは、国土交通省が開発・公開した都市の3Dモデル「PLATEAU(プラトー)」を使って遊ぶことです。
メンバーは6月から4カ月にわたってオンライン会議で熱い議論を繰り返した結果、ついに3つのコンテンツが出来上がりました。これらのコンテンツは、PLATEAUの都市モデルを、アナザーブレインが開発した3D都市情報プラットフォーム「toMap」上で利用し、機能をカスタマイズすることで実現しました。
1つ目のコンテンツは「バーチャル大阪万博」です。2025年に大阪万博が開催される人工島、夢洲(ゆめしま)上に、巨大な太陽の塔を中心に、大阪城や通天閣を配置した、現実ではありえない空間を作りました。モデル制作は大阪愛に満ちた大手設計事務所の建築家有志、繁戸和幸氏と山岸隆氏が担当しました。
2つ目は、「ビル破壊ゲーム」です。リアルな都市を懐柔になった気分で、クリックしながら壊しまくります。PLATEAUの各ビルには、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のように階数などの「属性情報」が入っており、その情報をもとに壊したビルの得点が計算されます。会期中、来場者の皆様にも気軽に体験していただけます。
3つ目は、「都市空中散歩」です。PLATEAU上で大阪の街並みは、「LOD1」の白いブロックが並んだようになっていますが、繁戸氏が大阪の町に幾度となく出かけて独自に取材・作成した約100棟のリアルなモデルに入れ替え、空中や地上をウオークスルーして楽しんでいただける企画です。

PLATEAUの「LOD1」のモデルを、独自制作の「LOD2」モデルに入れ替えたリアリティーの高い大阪の街並み
そして、最近、急きょ強力なコンテンツが追加されました。大阪のメインストリート、御堂筋が拡幅整備されたときに建設された
大阪ガスビルの点群データ
です。
今回の「PLATEAUで遊ぼう!」の企画に、同ビル内に本社を構える大阪ガス都市開発(本社:大阪市中央区)が賛同し、貴重な点群データを提供していただきました。
最上階にある食堂は、内部を計測した点群データも見られますよ。
無事にブースの設営が終わったところ、ホロラボの技術者がiPadを持って、ブースの周りを歩き始めました。何をやっているのかと思いきや、ナント、iPadのLiDAR(3Dスキャナー)機能を使ってブースの点群計測をしているのでした。さすが、3DやVRの専門家は、いかにも簡単にこんなことをやってしまうのだと感心しました。
このデータは「Sketchfab」のサイトに「建設DX展『建設ITワールド』ブース」としてアップされていますので、ぐりぐり動かして見たい方はどうぞ。
このほか、ホロラボがMR(複合現実)デバイス「HoloLens 2」の体験デモも行います。
今回の展示に当たっては、日本音楽著作権協会(JASRAC)に申請し、ブース内のBGMとしておなじみの「ゴジラのメインテーマ」や「吉本新喜劇のテーマ」、あの三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」など、楽しい音楽も流しています。PLATEAUとともにお楽しみください。
無料招待券は、こちらからダウンロードできます。出展ブースは、インテックス大阪の4号館にありブース番号は「11-46」です。
イエイリとの名刺交換もできますので、関西方面の方、ぜひお越しくださいね。お待ちしております。