管理人のイエイリです。
メガソフト(本社:大阪市北区)と言えば、「3Dマイホームデザイナー Pro」や「3D Archi Designer」など、手軽に使えてリアルなCGプレゼンテーションができる、様々な3Dデザイナーシリーズのソフトを開発・販売していることで知られます。
操作方法は、一般のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトと同様に、パレットから様々な3D素材をマウスでドラッグアンドドロップしながら、建物に配置していく方法です。
各ソフトに収録されている3D素材も、実在の建材・設備メーカーから販売されている建具や家具、内外装材、壁紙など「ホンモノ」の部材が大多数を占めるまでになりました。
そしてこのほど、スガツネ工業(本社:東京都千代田区)の装飾金物や可動式家具などの3D素材63点が新たに収録され、3Dデザイナーシリーズに製品情報を提供しているメーカーは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
50社になった
のです。(メガソフトのプレスリリースはこちら)
3D素材の中には、可動式の家具や間仕切りもあり、一部の素材ではドアやパネルが実際に動くようになっています。
イエイリは以前、マンションの理事長を務めていたとき、ポケットパークの改修工事の検討用に「3Dマイホームデザイナー」の施主向けバージョンを購入し、ユーザーになっています。
そこで今回、スガツネ工業の3D素材をソフト上で検索するとたしかに、縦型格納ベッドなどが出てきました。
また、サンプル建物の書斎にオシャレなコンセントをドラッグして配置しようとしましたが、会員登録が求められるようになっていました。
建材の3D素材を単に配布するだけでなく、ちゃんとユーザーを把握しているところに、ユーザーへの関心を感じました。
そして、今回のスガツネ工業の3D素材は、物流から医療施設、オフィス、建築、住宅、インテリア、リフォームなどの分野を対象とした、3Dデザイナーシリーズの幅広いソフトユーザーに配信されるのです。
つまり、メガソフトの3Dデザイナーシリーズは今、3D素材を通じた建材・設備の
マーケティング媒体
になっているわけです。
メガソフトの方に聞いたところ、3Dマイホームデザイナーなどのユーザーさんは、使用料を払ってでも実在メーカーの3D素材を使いたい人が多いとのことです。
新築やリフォームの初期段階に使われるソフトの特性を生かした、新たなビジネスモデルと言えそうですね。