西松建設が作業間調整会議をリモート化へ! 施工管理クラウド「Buildee」でDXへ偉大な躍進
2022年1月6日

管理人のイエイリです。

クラウドを利用して工事現場の施工管理を行うシステムは、「ANDPAD」や「eYACHO」をはじめ、「現場Plus」、「EX-TREND武蔵」、「Photoruction」、さらには「RICOH360 Projects」や「084」など、枚挙にいとまがないほど様々な製品・サービスが開発され、それぞれの特長を競い合っています。

イーリバースドットコム(本社:東京都江東区)が開発・販売する「Buildee」もその1つです。最近は、建設DX関連の展示会などにも出展し、注目を集めています。

このサービスの特長の1つは、工事現場で昼間に行う職長間の調整会議を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

リモート化

できることなのです。

作業間調整会議で重機や資材の配置などを打ち合わせるイメージ(資料:イーリバースドットコム)

 

作業間調整会議とは、各協力会社が翌日、いつ、どこで、だれが、どんな作業を行うかなどを打ち合わせて、重機や資材の配置がダブらないかなどを調整し、作業全体の整合性がとれるようにするものです。

当然、現場の図面を広げて、様々な情報を描き込むという作業が発生しますが、Buildeeではこれをクラウドを通じてオンラインで行える機能を持っています。

ユーザー企業の1つである西松建設は、2018年7月に「Buildee調整会議」を土木・建築部門ともに全社導入しました。

しかし、作業打ち合わせ簿などの帳票は、「Buildee調整会議」で作成・出力した後に、関係者間で回覧し、サインやなつ印するという紙媒体での運用を行っていたため、関係者は毎回、会議室まで移動する必要がありました。

そこで西松建設とイーリバースドットコムは、現場のさらなる生産性向上を図るため、2021年12月から一部の現場で、帳票を

WEB上で電子承認

する取り組みを始めました。2022年4月からは、全国の現場に本格展開する予定です。(西松建設のプレスリリースはこちら

作業間調整会議を完全にリモート化するイメージ(資料:西松建設)

その結果、作業間調整会議は完全にリモート化できるようになり、“移動のムダ”は大幅に削減できます。さらに現場帳票をクラウドで管理することで、ペーパーレス化などのメリットも実現できます。

西松建設は、Buildeeに入力した作業実績データを、さらに出来高計算や死傷統計などの報告業務にも活用し、さらに生産性向上を図っていくとのことです。

一見、地味な取り組みですが、多くの協力会社が参加する調整会議を完全にリモート化することは、今後、様々な現場業務をクラウド化し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現していくための第1歩とも言えます。

そのため「この一歩は小さいが、現場にとっては偉大な躍進だ」とも言える取り組みではないでしょうか。

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