管理人のイエイリです。
メガソフト(本社:大阪市北区)と言えば、「3Dマイホームデザイナー」シリーズをはじめ、誰でも簡単に3Dによるデザインやシミュレーションなどが行えるソフトの開発・販売で知られています。
気がつけば、その対象分野は、インテリアから土木工事、医療施設、飲食店、さらには交通事故現場まで、様々な業種に広がっています。
これらのソフトが簡単に使えるのは、3Dモデルを作るのに必要な3D素材やテクスチャー画像が豊富にそろっているおかげです。
その強みを生かして、同社はこのほど、新たなビジネスを立ち上げました。
アプリを売るのではなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3D素材やテクスチャー
だけを売る「建プロダウンロード」という通販サイトを立ち上げたのです。(メガソフトのプレスリリースはこちら)
その数は4万点以上にも上ります。
これらの3D素材は、同社の建築デザインシリーズ用に開発された3D素材をもとに作成したもので、データ形式はオリジナルのm3dのほか、GLB(GLTF)、3DS、DXFがあります。また、テクスチャーはBMPやJPG、PNG形式が用意されています。
いったい、どんな3D素材があるのか見てみると、人物では現場の作業員やスーツ姿の人物のほか、着ぐるみやサンタクロースなど多岐にわたっていました。
このほか、乗り物やオフィス用品、ガーデニング用品、床材のテクスチャーなど、“ないものはない”といった品揃えで、メタバースやVR(仮想現実)などの空間を作っているとき、ちょっとパーツが欲しいなと思ったときに、手軽にダウンロードして使うことができます。
これらの3D素材の価格ですが、無料のものや有料のものだと330円(税込み)からと、手頃な価格のものが多いですが、医療機器のMRI診断機には
2万4750円
という高い値段が付いていました。
一方、海外に目を向けると、「cgtrader」や「ARTSTATION」、「Etsy」など、こうした3D素材のダウンロード販売を行っているサイトが多くあり、高精細な有名建築物の3Dモデルなどは数百ドルの値段で売られています。
しかし、日本型のビルや構造物の3Dモデルはあまり見当たりません。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を使う設計者や発注者などは、3Dモデル販売という新たなビジネスチャンスに乗り出してみてはいかがでしょうか。