オプティムのiPhone点群アプリ「Geo Scan」で縦横断測量! 外付けLiDARで計測距離も40mに
2022年10月19日

管理人のイエイリです。

オプティム(本社:佐賀市)が開発・販売する「OPTiM Geo Scan」(以下、OPTiMを省略)は、iPhoneやiPadの上位機種に搭載されている3Dスキャン機能、「LiDAR(ライダー)センサー」を使って、手軽に現場などを3D点群計測できるアプリです。

しかも、RTK-GNSS(全地球測位システム)対応の受信器を併用することで、土木工事などで使われる公共座標系による点群データが取得できるのが強みです。(詳しくは2021年6月16日付けの当ブログ記事を参照

RTK-GNSS対応の受信器(左下)とiPhone/iPadで、公共座標系による3D点群計測が行える「Geo Scan」の使用イメージ(以下の資料:オプティム)

RTK-GNSS対応の受信器(左下)とiPhone/iPadで、公共座標系による3D点群計測が行える「Geo Scan」の使用イメージ(以下の資料:オプティム)

3D点群データには、様々な地形情報が集約されていますが、現場での施工に使うとなると、やはり平面図や縦断図などの2D図面の方が手軽に使えます。

そこで、同社はこのほど、「Geo Scan」の無料オプションである図化アプリ「Geo Design」のアップデートを行い、点群データから、

ナ、ナ、ナ、ナント、

2Dの縦横断図

をCADソフトで作成するためのデータを出力できる機能を追加したのです。(オプティムのプレスリリースはこちら

「Geo Design」で縦断図を作成するイメージ

「Geo Design」で縦断図を作成するイメージ

その手順ですが、「Geo Scan」で計測した点群データや、杭打ちアプリ「Geo Point」で計測した座標データを「Geo Design」に読み込み、点群から縦横断図を切り出したり、平面図をトレースしたりします。

その2D図面データを、DXF形式やシェイプファイルなどで書き出し、CADソフトに読み込んで様々な用途に利用できるというわけです。

「Geo Design」は、「Geo Scan」のWeb版から利用することができます。

3D点群データなどを「Geo Design」に読み込み、2D図面データを書き出してCADソフトで利用する手順

3D点群データなどを「Geo Design」に読み込み、2D図面データを書き出してCADソフトで利用する手順

しかし、iPhoneやiPadのLiDARによる計測範囲は、約5m以内と言われていますので、数十mもある道路工事での縦横断測量に使うとなると、“射程距離”がやや短いと感じるかもしれませんね。

オプティムはその対策となるシステムも既に開発中です。それは、安価な高精度LiDARセンサーを

iPhoneなどに外付け

できる世界初のアプリで、スキャン可能な距離を約40mまで伸ばせるのです。

iPhone(上部)に高精度LiDARセンサー(中段)を外付けしたプロトタイプのイメージ

iPhone(上部)に高精度LiDARセンサー(中段)を外付けしたプロトタイプのイメージ

これまでは高さのある法面などを「Geo Scan」で計測するとき、斜面を登り降りながらスキャンする必要がありましたが、この外付けLiDARを使うと、1カ所から計測できるようになります。

このほか接近が難しい土砂崩れ現場や、橋梁、鉄塔、電柱など高さのある構造物も、簡単に点群計測が行えます。

外付けLiDARで計測した電柱や電線の点群データ。1カ所から計測(以下同じ)

外付けLiDARで計測した電柱や電線の点群データ。1カ所から計測(以下同じ)

立ち入りが難しい土砂崩壊現場の点群計測も可能に

立ち入りが難しい土砂崩壊現場の点群計測も可能に

高架の構造物を点群計測した例

高架の構造物を点群計測した例

この外付けLiDAR接続に対応した測量アプリは、2022年内に提供開始の予定です。

iPhoneやiPadで公共座標系による点群計測し、その流れで2Dの縦横断測量や平面図化が行えると、現場の生産性は大いに上がりそうですね。

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