管理人のイエイリです。
建設業でこれだけクラウドやインターネット活用が進んでくると、ブロードバンド圏外の現場にいる人や社内外の工事関係者は、大変な不便を実感することになります。
清水建設が施工する北海道新幹線 渡島トンネル上二股工区もその一つです。
山間部にあるため、光ファイバーを敷設することは難しく、携帯電話も圏外のため使えず、通信可能なエリアまで10分かけて移動する必要があります。
そのため、図面の電子化や現場監視用の映像が伝送できないなど、工事現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化推進が進められないことが課題になっていました。
こうした課題を解決するために導入したのが、KDDIが提供する「Satellite Mobile Link」です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
人工衛星経由
で現場に携帯基地局を作ってしまうものなのです。(KDDIのプレスリリースはこちら)
「Satellite Mobile Link」とは、スペースX社が開発した世界的な高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を活用したauエリア構築サービスです。
これまで通信設備を設置できなかった山間部や離れ島などをauエリア化することで、月額で高速通信が利用できます。
携帯電話による音声通話のほか、進ちょく管理におけるタブレット端末による進ちょく管理の大容量データを建設現場と事務所、本支店間で安定して伝送できるようになり、情報伝達の効率やスピードが向上します。
また、建設現場のDX化による作業効率のアップや、働き方改革の推進にもつながります。
現場での運用は、2022年12月19日から始まりますが、「Satellite Mobile Link」の利用は、
清水建設が日本初
とのことです。
携帯電話の圏外にある現場をネットワークにつなぐ手段として、 「Satellite Mobile Link」などの衛星回線ソリューションは手軽に使えそうですね。