管理人のイエイリです。
施工中の共同住宅現場では、内装工事中に侵入者によって内部が荒らされたりしないように、現場管理者は毎日、数百軒もの玄関扉の解錠・施錠を行っています。
朝、夕に行われる通常の解錠・施錠だけでも、移動や作業に相当な時間と労力が必要です。
さらに予定外の作業が発生すると「ちょっと鍵開けて」「しばらくの間、鍵を貸しといて」といった急な鍵の貸し借りや、作業後の締め忘れなどのトラブルも発生しがちでした。
こうした問題を解決しようと、西松建設とファイバーゲート(東京オフィス:東京都港区)は、共同住宅現場用に鍵管理システムを開発しました。
数百軒もの玄関扉の鍵を
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマホで一斉開閉
できるのです。(西松建設のプレスリリースはこちら)
各住戸の玄関扉にスマートロックを取り付け、専用のスマートフォンアプリで鍵の解錠・施錠を遠隔操作するとともに、開閉情報が一目でわかるようにしたシステムです。
階ごと、部屋ごとの開閉も遠隔で行えます。そのため、現場技術者は移動することなく一瞬で開閉業務が行えるので、鍵管理業務の負担が減少し、省人化や生産性向上が期待できます。
また、鍵の貸し借りが不要となり、現場の
セキュリティーも向上
します。
各部屋の設備としては、玄関扉のスマートロックとスマートセンサー、そしてWi-Fiルーターが必要となります。各戸の施錠情報はファイバーゲートのIoT用クラウドサーバー(IoTプラットフォーム)に連携し、スマホでの遠隔管理を行います。
西松建設では2022年度、自社の現場でこのシステムの導入・検証を行い、2023年度以降は機能拡張も行いながら社内や業界全体への展開も検討していくとのことです。
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