管理人のイエイリです。
2024年4月からは、建設業でも残業時間の規制強化が始まるため、作業の効率化や働き方改革を加速していく必要があります。
そんな中、工事現場で手間ひまのかかる作業と言えば、鉄筋が設計通りに配置されているかを確認する配筋検査があります。
この作業を効率化しようと、清水建設、カナモト(本社:札幌市)、シャープ(本社:大阪府堺市)は配筋検査システム「写らく(しゃらく)」を開発しました。
1人の作業者が、カメラで現場を撮影すると、約5秒で配筋検査結果を表示してくれるものです。
このシステムで使用するカメラは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3眼3Dカメラ
なのです。(清水建設のプレスリリースはこちら)
3つのカメラで同時撮影した画像を、独自の画像解析アルゴリズムによって解析することで、鉄筋径や本数、ピッチなどを高精度で計測し、表示してくれます。
重ね継手計測や2点間距離計測、ロールマーク記録機能、部材カウント機能も備えています。
二段筋などの複雑な配筋検査にも対応できます。さすが、3つのレンズによる撮影は“死角”を大幅に減らすことができるようですね。
2019年3月から国内60カ所を超える現場で、試験とフィードバックを繰り返して改良を重ね、厳しい現場環境のなかで使いやすさを追求してきました。
その結果、現場の日照や天候条件、ネットワーク環境の有無などの制約を受けることなく、複数の作業員の手作業による従来の検査方法に比べても、そん色のない高い精度で計測できる性能を実現しました。
こうした努力の結果、従来の検査方法に比べて、所要時間は
約75%も短縮
できるようになりました。
さらに複数の作業員で行っていた検査を1人で完結できるので、検査業務の大幅な省人化が実現できます。
所要時間が4分の1、省人化も2倍以上となると、検査業務の労働生産性は10倍以上に改善しそうですね。
「写らく」は、2023年4月下旬から、カナモトを通じてレンタルが開始されるとのことです。配筋検査の生産性向上で、お困りの現場は、試してみてはいかがでしょうか。