横河ブリッジが鋼橋の3Dモデルや点群内でオンライン会議! 実寸大での検討で圧倒的な生産性向上
2023年6月20日

管理人のイエイリです。

横河ブリッジでは、鋼橋の設計や製作段階で、「CastarJupiter」という3次元システムを活用しています。

設計図面をもとに、パソコン上で実寸大のBIM/CIMモデルを構築し、製作に必要な属性情報を付加したり、溶接時の収縮や切断しろを考慮して寸法を決定する「原寸作業」を行ったりしています。

これまでは製作着手前に、設計・製作の担当者が一堂に集まる「3D構造検討会」を開いて、手戻り防止に努めてきました。

2022年からは、この3D構造検討会に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

アバター会議システム

を連携し、オンラインでも参加できるようになったのです。(横河ブリッジのプレスリリースはこちら

鋼橋の3Dモデルや点群データ、施工用の重機などを使ったアバター会議で、3D構造検討会を行うイメージ(以下の資料:横河ブリッジ)

鋼橋の3Dモデルや点群データ、施工用の重機などを使ったアバター会議で、3D構造検討会を行うイメージ(以下の資料:横河ブリッジ)

使用したアバター会議システムは、米国・iQ3Connectが提供する「iQ3 Connect Teams」というものです。

会議参加者はインターネット環境があれば特別なハードやソフトは必要なく、3D空間内に自分の分身である「アバター」として、どこからでも会議に参加できます。

インターネットに接続したパソコンやタブレットがあれば、どこからでも会議に参加し、実物の鋼橋を見ているように精密な議論が行える

インターネットに接続したパソコンやタブレットがあれば、どこからでも会議に参加し、実物の鋼橋を見ているように精密な議論が行える

VRゴーグルを使うと、鋼橋の3Dモデルを様々な角度から実寸大で見ることができ、他の参加者とホンモノの鋼橋を見ながら議論しているような臨場感が得られるので、活発な議論が行えます。

そして、部材の取り合いや溶接・塗装の施工性、安全性など、細かいところまで検討でき、課題を抽出できます。

会議を円滑に進行できるようにするため、寸法計測やホワイトボードなどの便利機能も備えています。

さらに、施工現場で計測した

点群データ

も取り込んで議論できるので、現場ならではの制約条件なども考慮できます。

点群データをVRゴーグルで、実物大・立体視しながら、維持管理や改修計画などを行うイメージ

点群データをVRゴーグルで、実物大・立体視しながら、維持管理や改修計画などを行うイメージ

VR(仮想現実)空間内に、複数の人が集まってコミュニケーションできるシステムは「メタバース」と呼ばれ、ゲームなどでも活用されていますが、ビジネスでの活用で最もメリットがあるのは建設業と言っても過言ではないでしょう。

これまでは現場に設計・施工関係者が集まり、現物を見ながら施工方法や維持管理について議論していたのが、オンラインで同等レベルの会議が行えるからです。

移動の時間や費用が大幅に節約できるので、生産性向上には“究極のシステム”といっても過言ではありませんね。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »