管理人のイエイリです。
トプコンのレイアウトナビゲーター「LN-150」は、通称「杭ナビ」と呼ばれ、杭打ちや墨出し作業など「誰でも簡単に1人で素早く」行うことをコンセプトに開発されました。
トータルステーション並みの精度をもちながら、現場に設置すると自動的に水平を出す「自動整準機構」など手軽に設置できる使い勝手のよさが現場で評価され、「i-Constructionの入門機」としても愛用されています。
最近は小型のバックホーと組み合わせた「杭ナビショベル」システムとして、簡易的な情報化施工にも使われています。
杭ナビの活躍範囲は、ますます広がっています。このほど、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dマシンコントロール
システムに対応し、本格的な情報化施工に活用できるようになったのです。(トプコンのプレスリリースはこちら)
例えば、ICTブルドーザー用としては、「3D-MC TSドーザー Z-53 LPS」に対応しました。
このシステムは、セットアップが簡単なため、短工期の小規模現場でも導入しやすくなっています。
従来はGNSS(全地球測位システム)や通常の自動追尾トータルステーションで、位置決めを行っていましたが、今回、杭ナビが使えるようになったことで、機器の設置が一段と簡単かつスピーディーになりました。
このほか、杭ナビは
ICTモーターグレーダー
用の「3D-MC TSグレーダー G-53x LPS」、「3D-MC TSグレーダー G-53 LPS」にも対応しました。
モーターグレーダーは、前輪と後輪の間に上下・回転・スライド・チルトなど多くの自由度を持った重機で、操作レバーが多いため、運転には高度の熟練を要します。
この難しい作業に杭ナビが使えるようになったことで、ICT施工の敷居も低くなりそうですね。
“ICT工具”のような感覚で使える杭ナビは、現場での測量や墨出しから、ICT建機による本格的な情報化施工まで、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に欠かせない機器になりそうです。