あの「杭ナビ」が本格的な3D-MCに対応! ブルドーザーやモーターグレーダーによるICT土工が可能に
2023年8月22日

管理人のイエイリです。

トプコンレイアウトナビゲーター「LN-150」は、通称「杭ナビ」と呼ばれ、杭打ちや墨出し作業など「誰でも簡単に1人で素早く」行うことをコンセプトに開発されました。

トータルステーション並みの精度をもちながら、現場に設置すると自動的に水平を出す「自動整準機構」など手軽に設置できる使い勝手のよさが現場で評価され、「i-Constructionの入門機」としても愛用されています。

最近は小型のバックホーと組み合わせた「杭ナビショベル」システムとして、簡易的な情報化施工にも使われています。

1人墨出しや簡易的な情報化施工に、幅広く使われる「杭ナビ」(以下の写真、資料:トプコン)

1人墨出しや簡易的な情報化施工に、幅広く使われる「杭ナビ」(以下の写真、資料:トプコン)

杭ナビの活躍範囲は、ますます広がっています。このほど、

ナ、ナ、ナ、ナント、

3Dマシンコントロール

システムに対応し、本格的な情報化施工に活用できるようになったのです。(トプコンのプレスリリースはこちら

杭ナビが3Dマシンコントロールに対応したことにより、ICTブルドーザーによる本格的な情報化施工も可能になった

杭ナビが3Dマシンコントロールに対応したことにより、ICTブルドーザーによる本格的な情報化施工も可能になった

例えば、ICTブルドーザー用としては、「3D-MC TSドーザー Z-53 LPS」に対応しました。

このシステムは、セットアップが簡単なため、短工期の小規模現場でも導入しやすくなっています。

従来はGNSS(全地球測位システム)や通常の自動追尾トータルステーションで、位置決めを行っていましたが、今回、杭ナビが使えるようになったことで、機器の設置が一段と簡単かつスピーディーになりました。

杭ナビにも対応したICTブルドーザー用の「3D-MC TSドーザー Z-53 LPS」

杭ナビにも対応したICTブルドーザー用の「3D-MC TSドーザー Z-53 LPS」

このほか、杭ナビは

ICTモーターグレーダー

用の「3D-MC TSグレーダー G-53x LPS」、「3D-MC TSグレーダー G-53 LPS」にも対応しました。

ICTモーターグレーダーによる自動化施工。トータルステーションの代わりに杭ナビも使えるようになった

ICTモーターグレーダーによる自動化施工。トータルステーションの代わりに杭ナビも使えるようになった

モーターグレーダーは、前輪と後輪の間に上下・回転・スライド・チルトなど多くの自由度を持った重機で、操作レバーが多いため、運転には高度の熟練を要します。

多くの可動部分があるモーターグレーダー

多くの可動部分があるモーターグレーダー

杭ナビが対応した、ICTモーターグレーダー用のシステム「3D-MC TSグレーダー G-53x LPS」

杭ナビが対応した、ICTモーターグレーダー用のシステム「3D-MC TSグレーダー G-53x LPS」

この難しい作業に杭ナビが使えるようになったことで、ICT施工の敷居も低くなりそうですね。

“ICT工具”のような感覚で使える杭ナビは、現場での測量や墨出しから、ICT建機による本格的な情報化施工まで、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に欠かせない機器になりそうです。

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