管理人のイエイリです。
米国カリフォルニア州サンマテオに本社を置くMODE, Inc.は、現場に設置した様々なセンサーのデータを統合し、現場の動き「見える化」するをIoT(モノのインターネット)ソリューションに強いことで知られています。
当ブログでもJR東日本の夜間鉄道工事の工事関係者や車両、保安機器の状況(2022年5月10日の記事参照)や、前田建設工業が施工する鵜川ダム現場の地盤の間げき水圧や止水のグラウチング施工データの状況(2023年5月9日の記事参照)を、それぞれリアルタイムなデジタルツインとして一元管理した例について報じてきました。
これらの現場で行われていたデータ管理の流れは、下の「BizStack」のイメージ図のようになるでしょう。
MODEは多忙な毎日を送る現場監督のために、この「BizStack」に新たな機能「BizStack Assistant」を開発し、2023年11月1日にβ版の提供を開始することになりました。
現場のデータをAI(人工知能)が分析し、異常などが発見されると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
自然な言葉で
チャットし、教えてくれるのです。(MODEのプレスリリースはこちら)
例えば、排水ポンプの異常が見つかったときには、「2日連続のトラブル発生なので対策が必要です」と、わかりやすく状況解説付きで報告してくれます。
そして現場監督が「どの排水ポンプか」と聞くと、異常があったポンプの図面を探し出してその場で表示してくれるのです。
これまでも、異常が起こった時はアラートメールで知らせてくれるシステムはいろいろとありましたが、どんな時にメールを送るかという条件は、自分で設計画面を開いて入力する必要がありました。
その点、この「BizStack Assistant」はチャット画面上で、自然な言葉で命じればその通りに設定してくれます。
まるで
現場監督の“子分”
のように、図面を探して送ってくれたり、システムの設定を行ってくれたりするわけですね。
現場データが一括して見られるIoTやデジタルツインは、とても便利ですが、現場を管理する監督には、自分からいろいろなデータを見に行って対応を考えるという「積極的」な行動が求められます。
その点、このチャットAIシステムは、忙しい現場監督がデータから目を離している間にもちゃんと監視し、なにかあったらAIの方から話しかけてくれます。その対応を言葉で命じるだけで、仕事をしてくれるので楽ですね。
この「BizStack Assistant」は、2023年10月25日(水)~27日(金)に千葉・幕張メッセで開催される、「第14回 Japan IT Week【秋】」のMODE,inc.ブース(小間番号:24-22)に出展されます。ご興味のある方は、お出掛けください。