管理人のイエイリです。
米国のドローンメーカー、Skydio(本社:カリフォルニア州サンマテオ)は2023年9月20日(米国時間)に産業用ドローンの新製品「Skydio X10」を発売しました。
機体は折りたたみ式で小型・軽量ですが、モジュールを組み合わせる構造になっており、4つの荷物搭載スペースやカメラ取り付け用のジンバル、IP55規格の防水・防じん性、AI(人工知能)を活用した夜間の自律飛行機能などを備えています。
中でも大きな特長は、この機体に合わせて、
ナ、ナ、ナ、ナント、
2つの高解像度カメラ
が用意されていることです。(Skydioのプレスリリースはこちら)
どちらにも視野角50度の望遠レンズと、視野角60度の赤外線カメラは共通して搭載されています。
「VT300-Z」は視野角13度、解像度4800万画素のズームレンズ付きです。その性能は、地上約240mの高さからクルマのナンバープレートを読み取れるほどです。
一方、「VT300-L」には、最大2800ルーメンのLED照明と、視野角93度、解像度5000万画素の広角レンズがついており、コンクリートの0.1mm幅の亀裂も発見できるのです。
このほか、赤外線カメラを使って、太陽光パネルや変電所などの温度分布を計測することもできます。
さらに驚くべき新製品「Skydio Remote Flight Deck」が2023年10月11日に追加されました。
「Skydio X10」をインターネットのブラウザーから、
5G回線で遠隔操作
できるソフトなのです。(Skydioのプレスリリースはこちら)
使い方としては、橋梁や変電所などの点検の際、点検員は現場にドローンを持っていき、離陸できるようにセットするまでを行い、特殊技能が必要な操縦や撮影は遠隔地にいるパイロットに任せるといった分業が行えます。
また、ドローンの操縦は、現場にいるパイロットと遠隔地のパイロット、遠隔地のパイロット同士で、スムーズに操縦業務を移行することができます。
実物の飛行機と同様に、「ユーハブ・コントロール」、「アイハブ・コントロール」といった操縦の交代が、ネット上でも自由自在にできるというわけですね。