“土壁3Dプリンター”を日本で発売! LibWorkがイタリア・WASP社と世界初の公認販売店契約へ
2024年8月23日

管理人のイエイリです。

Lib Work(本社:熊本県山鹿市)が開発を進めてきた、3Dプリンターで造形した土壁のある住宅、「Lib Earth House “modelA”」が、建築確認済証を取得したというニュース(2024年8月8日の当ブログ参照)は、大きな反響がありました。

3Dプリンターで作った土壁に、木造軸組構造を組み合わせた住宅「Lib Earth House “modelA”」(写真:Lib Work)

3Dプリンターで作った土壁に、木造軸組構造を組み合わせた住宅「Lib Earth House “modelA”」(写真:Lib Work)

土壁は原料の75%が土、残りはわらやもみ殻、セメントでできている。デザイン性も良好だ(写真:Lib Work)

土壁は原料の75%が土、残りはわらやもみ殻、セメントでできている。デザイン性も良好だ(写真:Lib Work)

土壁の空洞部にもみ殻などを入れることで、さらに断熱性が高まる(写真:WASP)

土壁の空洞部にもみ殻などを入れることで、さらに断熱性が高まる(写真:WASP)

LibWorkは昨日(2024年8月2日)、新たなプレスリリースを発表しました。

この住宅の建設に使った建設用3Dプリンター「CRANE WASP」を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

日本国内で販売

する準備を進めているというのです。(LibWorkのプレスリリースはこちら

土壁を造形中の建設用3Dプリンター「CRANE WASP」

土壁を造形中の建設用3Dプリンター「CRANE WASP」

「CRANE WASP」の構造。タワークレーンのように上昇・旋回するブーム上をノズルが移動しながら土壁などを造形する(資料:WASP)

「CRANE WASP」の構造。タワークレーンのように上昇・旋回するブーム上をノズルが移動しながら土壁などを造形する(資料:WASP)

「CRANE WASP」の製造・販売元であるイタリア・WASP社として、世界初の公認販売店としての業務提携を進めており、日本国内でのCRANE
WASPの販売や保守、メンテナンスなどを行うものです。

現在は詳細な契約事項について協議しており、契約締結に向けて準備を進めているとのことです。

CRANE WASPは一見、旋回範囲内の小さな建物しか作れないように見えます。

CRANE WASP1台の造形範囲(資料:WASP)

CRANE WASP1台の造形範囲(資料:WASP)

しかし、周囲の支柱や別のCRANE WASPを六角形状に拡張していくことで、

複数の部屋が連なる

大きな建物も建設可能なのです。(2018年12月12日の当ブログ参照

六角形状に複数のCRANE WASPを設置すると大きな建物も建設できる(資料:WASP)

六角形状に複数のCRANE WASPを設置すると大きな建物も建設できる(資料:WASP)

日本古来の建物に使われてきた土壁と木造軸組構造を組み合わせた建物が、役所から建築確認済証のお墨付きを得て、3Dプリンター自体も日本で販売や保守が行えるようになれば、日本の3Dプリンター建設は大きく前進しそうですね。

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