管理人のイエイリです。
世の中の様々な分野で、「IoT」(モノのインターネット)の導入が進むとともに、AI(人工知能)による解析が高度化しつつあります。
建築分野でも、ユーザーの生活パターンや気象データを活用して設備を自動制御したり、建物や設備の遠隔保守を行ったりする活用例が想定されます。
そこで、大和ハウス工業は2017年4月25日、「IoTを活用したスマートホームクラウド構築及び検証」という実証実験を開始しました。
実験では、データ収集や機器制御のほか、IoT機器やAI、Webサービスを連携するクラウドサーバーを立ち上げ、様々な生活サービスを開発します。
例えば、真夏の寝苦しさを解消するため、温度センサーに
ナ、ナ、ナ、ナント、
エアコンと電動窓を連動
させて、最初はエアコン、外が涼しくなってきたら自動的に窓を開けて外気冷房に切り替える、といった複合的なサービスも可能になるのです。
また、天気予報や消費電力を、SNSや音声、LED照明の色で通知したり、家庭用ロボットを活用した音声によるエアコン操作や生活情報の通知なども予定しています。
“創エネ”、“省エネ”、“蓄エネ”の機能を持つスマートハウスで、エネルギー情報の管理や制御を行うHEMS(家庭用エネルギー管理システム)では実現が難しい高度なサービスが、クラウドとAIによる各種データ、サービスとの連携が可能になるわけですね。
この実験は、経済産業省「平成28年度補正IoTを活用した社会システム整備事業(スマートホームに関するデータ活用環境整備推進事業)」を受託した、三菱総合研究所からの再委託を受け実施しています。
開発したサービスは、茨城県つくば市内の戸建住宅30世帯に実際にシステムを設置し、稼働状況や利用環境についてのモニター検証を行います。
2017年秋頃には、大和ハウス工業が分譲地内に建設する
モデルハウスにも設置
し、一般公開も行うそうです。
エネルギーの有効利用という側面からスタートしたスマートハウスですが、IoTやAIの視点が加わることで、ロボットやセキュリティーシステムなどと幅広く連携し、ますます安全、安心、快適になりそうです。
日本の先端技術を生かした次世代のスマートハウスに、期待したいです。